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ビジネスクラスのアメニティはネットで高値転売できる!? ――ビジネスクラスで世界一周の旅

ビジネスクラスのアメニティセットはビクトリノックス製

座席(ビジネスクラス)①

ビジネスクラスの座席

 次のチューリッヒ→ニューヨーク行きのスイスエアLX18便は、この旅では最後の帰国便に次ぐ9時間10分のロングフライト。長時間なので座席がフルフラットだが、近年業界で主流となっている半個室の座席ではない。ただし、座り心地や寝心地は非常によく、卓上ライトやコンセントのあるウッドパネルが視覚的にも心が安らぐ。
ビジネスクラス利用客向けアメニティキット

ビジネスクラス利用客向けアメニティキット

 ビジネスクラスの各席には、アイマスクや耳栓、歯ブラシにリップクリームなどが入ったポーチがあり、しかもスイスの有名ブランドのビクトリノックスのもの。長距離フライトの場合、ビジネスクラスやファーストクラスではこうしたアメニティセットが用意され、ネットオークションにもよく出品されている。
マレーシア航空「ポルシェデザイン」のアメニティセット」

以前ネットで1480円で売れたマレーシア航空「ポルシェデザイン」のアメニティセット」

 数年前、転売特集のネタ用にマレーシア航空のビジネスクラスに搭乗した際に貰ったポルシェデザインのアメニティセット2個を出品したことがあるが、そのときの落札価格は1480円。人気ブランドならもっと高値で落札されている場合もあり、ちょっとした小遣い稼ぎにはなりそうだ。
1回目の機内食②

1回目の機内食

 機内食は前菜、メインディッシュ、デザートの順で出され、メインには牛肉の蒸し煮をチョイス。ナイフを使う必要がないほど柔らかく、味付けも上品。普段ほとんど飲まない赤ワインがやけに美味しく感じたのはビジネスクラスに座っているせいだろうか。
2回目の機内食

2回目の機内食

 食後はシートをフルフラットにして、そのまま就寝。到着前にはサラダとチキンのグリル、フルーツとやや軽めの2度目の機内食が出され、いずれも完食。エコノミーだと機内食がイマイチで残してしまうこともあるが、ビジネスクラスでも長距離フライトの場合、好みの問題はあるにせよハズレがほとんどない。なぜなら機内食を楽しみにしている人も多く、食事でエアラインを選ぶケースもあるくらいだからだ。  ニューヨークは日本からの発着便が多いJFK国際空港ではなく、ラガーディア空港という別の空港に到着。入国審査の長い行列を覚悟していたが、ほとんど待たされることなくあっさり入国できた。  バスで市内に向かう際、車窓から見えるマンハッタンの夜景に「ついにアメリカに来た!」と興奮。だが、それは同時にこの旅が終盤に差し掛かったことを意味する。  ホテルの部屋から見える夜の摩天楼を眺めつつ、ちょっとしんみりした気分になってしまったが、帰国まで残すは8日(執筆時)。最後までこの世界一周の旅を楽しみたいと思う。(つづく)
フリーライター。鉄道や飛行機をはじめ、旅モノ全般に広く精通。3度の世界一周経験を持ち、これまで訪問した国は50か国以上。現在は東京と北海道で二拠点生活を送る。
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