更新日:2019年10月18日 19:47
お金

PayPayを使って金儲け…大失敗した副業サラリーマンの嘆き

皮算用に終わった「20%還元×覆面調査×忘年会」の合わせ技

 しかも、田中氏がこうむった痛手はそれだけではない。 「ビックカメラで店員さんにPayPay効果で売り上げが爆発的に伸びていると聞き、キャンペーン開始から1週間後に勢いでビックカメラの株を買ったんですが、これも遅かったですね……。キャンペーンが終わって株価もガクンと下がりました。長期的に見ればわかりませんが短期で狙ったので、金額的には転売失敗以上こちらのほうが痛いです」  さらに田中氏は一般客のフリをして事前に渡されたチェック項目に沿い、飲食店のサービス内容などを調査する覆面調査の副業でも、PayPayの活用を考えていたという。 「覆面調査員の仕事は少なくとも食事代の半分が返ってくるのが報酬の相場。仮に男性が覆面調査のお店をデートで利用して食事代を全額払った場合、その場では1万円払っても5千円は確実に返ってくるので実質ワリカンに。大人数の飲み会で利用すれば、さらにまとまった金額が戻ってくることになります。覆面調査の対象店舗の中にもPayPayに対応するお店があって、忘年会や新年会シーズンに20%還元と覆面調査のフィーの両取りができれば、とてもアツいなと。飲み会の幹事役をする機会もいくつかあったので、密かにそういう居酒屋リストをコツコツ自作していましたが……早々にキャンペーンが終了してしまい、その苦労も水の泡となりました」  1月8日(火)~10日(木)にかけて実施されたPayPayによる還元ポイントの付与では、「キャンペーン規約違反」などの理由でポイント付与が取り消される事例が発生するなど、想定外の事態も珍しくない副業。今回の一件で爆発的に認知を拡大したPayPayだけでなく、スマホ決済アプリが黎明期を迎えている2019年には同様のキャンペーンの実施も期待されるが、チャンスが来た際、いち早く実行できる行動力は副業成功の大きな要素であるのは間違いないようである。 <取材・文/伊藤綾 取材協力/副業アカデミー>
1988年生まれ道東出身、大学でミニコミ誌や商業誌のライターに。SPA! やサイゾー、キャリコネニュース、マイナビニュース、東洋経済オンラインなどでも執筆中。いろんな識者のお話をうかがったり、イベントにお邪魔したりするのが好き。毎月1日どこかで誰かと何かしら映画を観て飲む集会を開催。X(旧Twitter):@tsuitachiii
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