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裏社会の人は何を持ち歩いている!? カバンの中からは大量の健康サプリが……

 デキるビジネスマンは仕事道具にもこだわりを持つ。長財布、Macbook、ブレスケアなどなど……。しかし、ネット上に溢れたそんな情報などいまさら聞いても何の意味もない。デキるビジネスマンの必須アイテムなど大体想像が付いてしまうし、意外なものも出てこないだろう。 繁華街 では裏社会ではどうか? 繁華街のカラオケ店の個室で発砲事件が起きるなどにわかに信じられないが、裏社会の現場ではあり得るのだ。  そこで裏社会の男に、“裏稼業人”の必須アイテムを聞いた。表の社会とは違った世界で生きる彼らのトレンドはどこで生まれているのだろうか。日本では半グレ組織に属し、海外ではマフィアにも入っていた植松さん(仮名・40代)によると「昔とトレンドは変わってきている」そうだ。

今や札束持ってる裏社会人はイタい

 裏社会のイメージというと、ダークスーツに銀縁のメガネ、そして黒塗りのセダンなど典型的な画が頭に浮かぶ。実際に歌舞伎町や池袋北口などを歩くと、そのような人間を目にすることもあるが……。 「あからさまに裏社会の雰囲気を醸し出す人間はこれでも減ったよね。いまや暴力団員は食えない職業。昔は財布に50万円とか現金で入れて見せびらかす奴もいたけど、それやったら痛い奴だよ。それってクレジットカードも持てなければ銀行口座も作れないってこと。そんなんじゃいまの時代生きていけないよ。ひと昔前はとにかく現金を持っていることがステータスだったんだ」  では、いまも昔も変わらない定番の裏社会のアイテムは何だろうか。 繁華街ヴィトンの手帳万年筆。これは持っている奴いまも多いよ。シノギの種類は多岐にわたっているから、意外と手帳の登場シーンは多いんだ。例えば、女のコを風俗店に仲介するとき。仲介人がカネを持っていそうだと女のコも『この人の元なら稼げる』って思ってしまうんだ。  風俗嬢で思い出したけど、営業道具としてよく持っているのは、風俗嬢の借用書だね。もう返してくれる見込みがない借用書を持ち歩く。例えば50万円の借用書を10万円で売るとかね。そのあと返してもらえるかは買った人間の腕次第。金券みたいなものだね」
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最近の裏社会人は健康オタク
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元週刊誌記者、現在フリーライター。日々街を徘徊しながら取材をしている。著書に『ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活』(彩図社)。Twitter:@onkunion

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