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スーツのジャケットを、休日コーデに使うのはアリ?プロが回答

パンツで変わる、ジャケット着丈の目安

ジャケット①ジャケットと同生地のスラックスで合わせるスーツの場合 =お尻が5分の4~4分の3まで隠れる程度(目視、以下同)   本来、理想的なスーツジャケット丈は首の付け根から地面までの距離の半分と言われていますが、英国人に比べ足の長さが短い日本人がこの着丈でジャケットを羽織ったとき、足が隠れる面積が増え、子供が大人のジャケットを羽織っているようなアンバランスに見えるのです。 ②ジーンズ・チノパンに合わせる私服ジャケットの場合 =お尻が3分の2~2分の1隠れる程度  カジュアルなアイテムと合わせやすい着丈。もちろん私服ファッションの世界は自由ですから絶対ではありません。それでも、この丈感が合わせやすいです。 ③オフィスでのジャケット+パンツの場合 =お尻が4分の3~3分の2隠れる程度  あくまで目安ですが、これまでの私の経験からわかったことは小柄な人ほど短めが似合い、身長が高い人は長めが合うということです。スーツジャケットを選ぶ場合、身長に対して細身の人にはスーツ丈がやや長いスーツカンパニーをおすすめしています。なぜなら、お直しサービスが充実しているからです。  一方、身長のわりに気持ち恰幅がいい体形の人には、スーツ丈が短いユニクロでも十分対応できるでしょう。

スーツジャケットがジーンズに合わない理由

ファッション業界

※画像はイメージです(以下同じ)

 そもそも現代のスーツジャケットのルーツは、18~19世紀イギリスの貴族が外出用に着ていたモーニングコートです。ソファーでくつろぐとき、邪魔な長い着丈を短くカットしたラウンジジャケットがスーツの原型です。  一方、作業着をルーツとしたカジュアルアウターはジャケットに比べ、もともと着丈が短めです。つまり、着丈が長いほどフォーマルでエレガントに見え、着丈が短いほどアクティブなカジュアルに見えます。  ビジネススーツの時に最適なジャケット丈を、ジーンズに合わせると、丈が長すぎる印象になってしまいバランスが崩れます。だからこそ、スーツジャケットをそのまま週末に着るのはNGなのです。 <TEXT/森井良行>
“あなたのお抱えスタイリスト”として、その違和感を言葉で可視化する。著書『38歳からのビジネスコーデ図鑑』(日本実業出版社)など5冊。MENSA会員。公式サイト「エレカジ」では、80件を超えるコーディネート事例を公開。
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