秋冬のビジネスコーデ、重ね着でジジ臭く見えないコツ
「ビジネスマンにとって、春夏・秋冬どちらがモテる季節か?」
服装という切り口で、モテるのは圧倒的に秋冬のほうです。理由は「重ね着」にあります。
そもそもビジネスファッションはアイテムの種類が限られています。秋冬の重ね着は、ビジュアル的な差別化を図るチャンスなのです! たとえば、暖房の効きすぎで暑くて、ジャケットを脱ぐとき、ジャケットの替わりに何を羽織りますか? 女性はこういうところを意外とチェックしています。
ここで、モテる3B(バーテンダー、美容師、バンドマン)のバンドマンのごとく袖がないベストを着るだけで、その印象はグッと色気が増すでしょう。
ところが、ここに大きな落とし穴があることも事実。選ぶベストを間違えれば、バンドマンというより木こり風に見えてしまうかもしれません。そこで『毎朝、迷わない! ユニクロ&ツープライススーツの上手な使い方』の著者が、「失敗しないビジネスファッションの重ね着」についてお伝えします。
女子から反応が良い秋冬の重ね着といえば、スリーピースベスト。これはスーツと同じ生地で織られた袖がない服全般を言います。
ジャケット・スラックス、2つのパーツで構成されたスーツはツーピーススーツと呼びますが、ジャケット・ベスト・スラックス、3つのパーツで構成されたスーツをスリーピーススーツと呼びます。
エレガントなスーツと同じ生地でできているベストだからこそ、そのエレガンスはジャケット着用とさほど変わりません。仕事ができるやり手のイメージです。
ただし、スーツとセットで販売されているので、ベストだけ後付けで購入することができません。また、ジャケット&パンツ姿には合わせづらいことも事実です。一体どうすればよいのでしょうか?
ベスト、スリーピースベスト、チョッキ、ジレ。
言葉の響きから連想するイメージは全く別物ですよね。その差異は素材とディテールにあり、私は以下のように定義しています。
・スリーピースベスト…ボタンがついたスーツ生地のベスト
・ベスト…袖がない服の総称。また、セーター生地のベスト全般
・チョッキ…ボタンがついたセーター生地のベスト
・ジレ…2000年代後半から登場したおしゃれベスト全般
その共通項は「袖がない服」だということ。一般的には同じように見られがちですが、この差を知ることがとても重要です。THE SUIT COMPANYなど、ツープライススーツブランドではいろいろな種類のベストが扱われています。
語源は諸説ありますが、チョッキという響きからはレトロで昭和なイメージを連想するのではないでしょうか。一方、スーツと同じ生地でつくられたベストはビジネスを連想しやすいでしょう。
挟んでモテる!スリーピースベスト
微妙に違う、袖なしアイテムの種類
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“あなたのお抱えスタイリスト”として、その違和感を言葉で可視化する。著書『38歳からのビジネスコーデ図鑑』(日本実業出版社)など5冊。MENSA会員。公式サイト「エレカジ」では、80件を超えるコーディネート事例を公開。
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