欅坂46・織田奈那の主演映画舞台挨拶で応援ゲストの長沢菜々香が涙…そのワケは?
欅坂46の織田奈那が初主演を務めた短編映画「未来のあたし」が今月23日より渋谷ユーロスペースで公開され、初日舞台挨拶に織田奈那と豊島圭介監督、応援ゲストで欅坂46の長沢菜々香が登壇した。静岡県浜松市を舞台にした本作は、櫻井淳子演じる46歳の真理がタイムスリップし、織田が演じる18歳の真理に出会い「人生最悪の日」を巡る物語が展開していく。昨年公開された浜松に続き、東京での公開を迎えたことに織田は「撮影のときには想像もしていなかったのですごく驚いています。本当に嬉しいです!」と笑顔を見せた。
メンバーそれぞれの個性が輝き始めた欅坂46の今後に注目したい。
取材・文/日刊SPA!編集部 撮影/難波雄史(本誌)
豊島監督とタッグを組んだのは、’16年に放送した欅坂46の主演ドラマ「徳山大五郎を誰が殺したか?」以来2作目。監督は「前作では1番ファンキーな芝居をしていたのが織田さん。ところが1年後に会ったら借りてきた猫みたいになっていて。最初の本読みも全然思い切りやってくれなくて、『どうしたの?』って聞いたら『メンバーと離れて仕事するのが初めてなので怖いんです……』って(笑)」と話すと、織田も「だって緊張もしていたし、『私が主演!?』って思ってました」と苦笑い。しかし、次に会った浜松ロケ前日に櫻井淳子と一緒に通しリハーサルをした時には「パワフルな織田さんに戻っていた」そうで、織田は「櫻井さんとリハをしたときに『私も頑張らないと!』ってやりました」と、女優スイッチが入った瞬間を振り返った。
また今回、応援メンバーとして駆けつけた長沢は、自分が選ばれた経緯が織田たっての希望だったことを知り、舞台上で突然涙をこぼす一幕も。これには織田も「なんで? なんで?」と笑いながら驚き、豊島監督も「感無量ってことですね」と話して会場が笑いと拍手に包まれる。肝心の映画はすでに5回見たという長沢は「いつも一緒にいるメンバーがこうやって映画に出ていることがびっくりですし、嬉しくて。だに(織田奈那)は普段みんなの前では泣くことがないので、(作中で)山田くんに振られて泣くシーンが印象に残っていて、新しいダニ(※織田奈那の愛称)を見れた気がしました」と感想を語った。
実は真理を振り回す冴えない男・山田について監督のもとにはファンから「なんであんな奴に織田奈那が惚れるんだ!」との感想も多数届いたそうだ。これについて「46歳の今は背の大きいおじさんと結婚している現実があって、遡ったら『実際こんなイケメンと恋愛したかったはずなのに……』っていうのはよくあるけど。今回、織田さんがやった役はブス専というか、あまり外見には興味がない役。やっぱりイケメンのほうが惚れやすいと思うんですけど、どうやって役のなかで納得させたの?」と織田に話を振ると、「でも私も外見というより、一緒にいる時間のほうが大切かなって思うので。演じるときは山田くんが好きだっていう思いで演じていました」と回答。これには監督も「めっちゃいい奴じゃん!」と言うと、欅ファンで埋まった観客席から笑いが起こった。
今作を通じて、織田は「演技は一人で出ていくことも多いし、新しいものに飛び込んでいく感じがして。ドキドキも不安もあって、それがすごく楽しいなって思います」と話して、「まだまだ下手だと思うんですけど、これからもやっていけたらいいなと思っています」と、女優業にも意欲をみせた。また、少女漫画誌『りぼん』で連載をしている長沢も「いつか長編マンガを描いたら豊島監督に実写化して欲しいです!」と壮大な夢を打ち明けると、期待の歓声があがっていた。
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ