更新日:2019年03月22日 10:33
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ゲーム史で重要だった平成6年…何があった? 平成ゲームシーン回顧録<平成元年~平成7年>

ゲームコラムニスト・卯月鮎の絶対夢中★ゲーム&アプリ週報

ゲームコラムニスト・卯月鮎

卯月鮎

 平成も残すところあとわずかとなりました。みなさんにとって平成はどんな時代だったでしょうか?  当コラムでは4回にわたって、平成のゲームシーンを1年ごとに駆け足で振り返っていきたいと思います。第1弾は平成元年から平成7年まで(1989年~1995年)。この短い期間にテレビゲームは驚くほど進化を遂げました!

平成元年(1989年)

 1989年は1月8日から元号が平成に改元されました。この年はベルリンの壁が崩壊して、冷戦体制が終結した年。街ではプリンセス プリンセスの『Diamonds』や、Winkの『淋しい熱帯魚』が鳴り響いていました。  ゲームはというと、その前年に「メガドライブ」や世界初のCD-ROM機「PCエンジン CD-ROM2」が発売されましたが、ファミコンもまだまだ現役。コピーライターの糸井重里氏がゲームデザインを手がけた『MOTHER』が、RPGに新風を巻き起こしました。任天堂の携帯ゲーム機「ゲームボーイ」が4月に発売され、6月には『テトリス』が大ヒット。ゲームボーイは最終的に全世界1億1869万台を販売しました。

ゲームボーイ

そのほかの注目のヒットゲーム ・ファミコンジャンプ 英雄列伝(ファミコン) ・ファミコン探偵倶楽部PARTII うしろに立つ少女(ファミコン ディスクシステム)

平成2年(1990年)

 平成2年は、イラクがクウェートに侵攻した年。ドイツ再統一も果たされました。日本では盛田昭夫氏と石原慎太郎氏の『「NO」と言える日本』がベストセラーに。アニメの『ちびまる子ちゃん』から火が点いた『おどるポンポコリン』も大ブームになりました。  ゲーム業界は、なんといっても「スーパーファミコン」発売が大きなニュース(ローンチは『スーパーマリオワールド』と『F-ZERO』)。スーファミは全世界で4910万台を販売し、ファミコンブームを次代につなげることに成功しました。同年には、カラー液晶が印象的だったセガの携帯ゲーム機「ゲームギア」も発売されています。

スーパーファミコン

そのほかの注目のヒットゲーム ・ドラゴンクエストIV 導かれし者たち(ファミコン)

平成3年(1991年)

 平成3年は、宮沢りえさんの写真集『Santa Fe』が社会現象に! 新聞の全面広告に衝撃を受けたという人も多いでしょう。テレビドラマでは『東京ラブストーリー』『101回目のプロポーズ』が高視聴率を記録しました。  メガドライブで『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』が発売されたのも平成3年。全世界で1000万本以上を売り上げたとされ、北米市場ではメガドライブがシェアトップを奪う原動力となりました。格闘ゲームがアーケードそのままのクオリティで遊べる「ネオジオ」の家庭用版もこの年。また、ゲームセンターでは『ストリートファイターⅡ』が稼働し、対戦格闘ブームに沸きました。 そのほかの注目のヒットゲーム ・ファイナルファンタジーIV(スーパーファミコン) ・ゼルダの伝説 神々のトライフォース(スーパーファミコン)
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平成4~7年はゲーム史上まれに見る激動の期間!
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ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も

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