更新日:2023年03月12日 08:42
デジタル

PS移籍のFF7が爆発的に売れたのはいつ? 平成ゲームシーン回顧録<平成8年~平成14年>

平成12年(2000年)

 平成12年は、シドニー五輪が開催され、柔道の田村亮子選手やマラソンの高橋尚子選手が金メダルを獲得しました。慎吾ママの「おっはー」が大流行。“ネオむぎ茶事件”によって、インターネット上の巨大掲示板の存在が一般に認知され始めた頃でもあります。ヒット曲はサザンオールスターズの『TSUNAMI』。  ゲーム界では、平成12年3月4日に満を持して「PS2」が発売(ローンチは『リッジレーサーV』など)。話題の映画『マトリックス』のDVDが再生できることも後押しとなって、比較的安価なDVDプレイヤーとしても人気を博しました。遅れてきた大作『ドラゴンクエストⅦ エデンの戦士たち』がPS1で8月にリリース。SMAP出演のCMも話題に。約400万本のセールスを記録し、PS1ソフトでは最高の売り上げとなっています。

PS2

そのほかの注目のヒットゲーム ・ファイナルファンタジーⅨ(プレイステーション) ・高機動幻想ガンパレード・マーチ(プレイステーション) ・ゼルダの伝説 ムジュラの仮面(NINTENDO64)

平成13年(2001年)

 平成13年は、アメリカ同時多発テロ事件で世界が揺れ動いた年。日本では小泉内閣が誕生し、「聖域なき構造改革」の嵐が吹き荒れました。映画は『千と千尋の神隠し』が日本国内での興行収入304億円と、歴代ランキングトップに輝いています。  ゲーム界では、任天堂が3月に携帯ゲーム機「ゲームボーイアドバンス」、9月に据置機「ニンテンドーゲームキューブ」をリリース。ゲームキューブは任天堂としては初のディスクメディアハードでしたが、販売台数は世界累計2174万台とやや苦戦を強いられました。セガがドリームキャストの製造を打ち切り、家庭用ゲーム機事業から撤退、SNKが倒産するなど衝撃のニュースもありました。PS2では『鬼武者』や『ファイナルファンタジーX』がミリオンを達成。『ピクミン』のCMソング「愛のうた」がまさかのヒットに。

ニンテンドーゲームキューブ

そのほかの注目のヒットゲーム ・ICO(プレイステーション2) ・どうぶつの森(NINTENDO64) ・セガガガ(ドリームキャスト) ・逆転裁判(ゲームボーイアドバンス)

平成14年(2002年)

 平成14年は、日韓W杯の年。カメルーン代表のキャンプ地となった中津江村が注目されました。アゴヒゲアザラシのタマちゃんが多摩川に出没したのもこの年。『ハリー・ポッターと賢者の石』とその続編3冊が書店を席巻しました。  任天堂とソニーの二強体制に新たな挑戦者として参戦したのがマイクロソフトの「Xbox」。LAN端子を標準搭載し、ブロードバンド接続に対応したハードがこの年、日本上陸を果たしました。また、PS2ではディズニーとスクウェアがコラボした『キングダム ハーツ』が誕生。この後、コラボという手法はメジャーになっていきます。シリーズ初のMMORPGとなった『ファイナルファンタジーXI』もこの年サービスを開始。PCでは『ラグナロクオンライン』がスタート。オンラインでのゲームプレイが徐々に浸透しつつありました。

Xbox

そのほかの注目のヒットゲーム ・ゼルダの伝説 風のタクト(ゲームキューブ) ・ポケットモンスター ルビー・サファイア(ゲームボーイアドバンス) ・ひぐらしのなく頃に(PC)  次回は、平成15年(2003年)~平成22年(2010年)まで。ついに体を使って遊ぶゲーム機「Wii」が登場!
ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も
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