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『シティーハンター』だけじゃない! 続編、リメイクが遅すぎの「名作アニメ5選」

おそ松さん:27年ぶりのテレビアニメ化で“くん”から“さん”へ

 愉快な六つ子たちを主人公とした赤塚不二夫のギャグマンガ『おそ松くん』は、1966年と1988年に二度テレビアニメ化されているが、2015年には赤塚の生誕80周年記念として27年ぶりに復活。六つ子たちも成長して20代前半になったということで、タイトルを“くん”から“さん”に改題して放送されたのが『おそ松さん』(テレビ東京ほか)である。
 六つ子たちは俗にいうニートであり、イケメンとは程遠いのだが、それがかえって女性視聴者たちの“萌え”ポイントを刺激することに。よくも悪くも下品な内容は以前の『おそ松くん』を踏襲しつつも、これまでとは違った層にまでファンを拡大することに成功したのだ。  今年3月15日には待望の劇場版『えいがのおそ松さん』が公開され、まだまだその熱は冷めないだろう。

マジンガーZ/INFINITY:原作者も太鼓判を押した45年ぶりの劇場版

 お次はロボットアニメ史に名を残す『マジンガーZ』だ。テレビアニメが1972年12月から1974年9月までフジテレビ系で放送され、映画も当時の「東映まんがまつり」で上映されていたのだが、2018年1月に公開された『マジンガーZ / INFINITY』は、劇場版としては実に45年ぶりの復活作となった。
 これまで『マジンガーZ』の派生作品はいくつも作られているものの、この劇場版『INFINITY』は最初のテレビシリーズの10年後が舞台。3DCGで表現されたロボットたちが繰り広げるアクションシーンは迫力満点で、「ゼーット!」で有名な水木一郎によるテーマ曲も新たに録り直されている。45年ぶりというプレッシャーをものともせず、原作者の永井豪に「自分が観たかったのはこれだった」と言わしめるほどの出来栄えになったのだ。

フルーツバスケット:18年ぶりのテレビアニメが今年4月にいよいよ解禁

 最後は、世界で最も売れている少女マンガとしてギネス認定され、男性人気も高い名作中の名作『フルーツバスケット』。今年4月、テレビ東京系列で18年ぶりのアニメシリーズ放送を控えており、今か今かと待ちわびている人は多いだろう。
 一度目のアニメ化(2001年7月~12月)の際はまだ原作マンガが連載途中だったこともあり、オリジナルの結末が用意されていたのだが、今回の2019年版では原作どおりに進行するとのこと。アニメを総監修する原作者の高屋奈月は「すべて新しいメンバーで作ってください」「絵を私の絵に寄せないでくれ」などと直々にリクエストしているそうで、作品に熱い思い入れを抱くファンたちは、生まれ変わる『フルバ』をどのように受け止めるのだろうか。  ――すでに世間に浸透しているアニメ作品の続編やリメイクは、従来のファンたちが必ずしも好意的な反応を示すとは限らないというところに難しさがある。せっかくの傑作に泥を塗ってしまわないよう苦心し、作品に新たな息を吹き込もうとするアニメ業界のチャレンジに、今後も期待しよう。<文/A4studio>
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