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懐かしの『爆笑オンエアバトル』が今夜復活。売れた/消えた出演芸人たち

復活版で懐かしトークコーナーも楽しみ

 一夜限りの復活となる今回の放送では、7代目・8代目のチャンピオンであるタカアンドトシが司会を務めるというのは感慨深い。  トシが会見で「オンバトがなかったら僕らまだ札幌でやっていたと思います」というように、初出場時の彼らは札幌吉本の所属だった。タカに至ってはガリガリに痩せたカラフルな髪色の尖った若者だったことも今やネタのひとつ。逆にオンバトが無ければ、タカはあのままだったのだろうか……。時の流れと共に、「テレビに出る」ことで磨かれる芸人の力というものを改めて考えさせられた。
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 番組の前半にはアンジャッシュ、おぎやはぎ、ダンディ坂野、テツandトモ、東京03、ドランクドラゴン、はなわ、北陽、ますだおかだという初期の常連メンバーによる「懐かしトークコーナー」で当時の裏話などをたっぷり聞かせてくれる。会見で「あのころは楽屋でギスギスしていたのに、今回は和気あいあいとできて楽しい収録でした」と語っていたので、彼らがどれだけ番組に真剣に挑んでいたのかをうかがい知ることができるだろう。番組でのブレイクをきっかけに全国的な活躍の場を広げ、今も第一線で活躍する芸人たちが勢揃い。意外な逸話が楽しめそうだ。

今後ブレークしそうな若手10組も

 また、後半には今後ブレークが期待される10組の若手芸人たちによる「爆笑オンエアバトル2019」が繰り広げられる。  今回はかが屋、キャメロン、空気階段、ザ・マミィ、東京ホテイソン、ネイビーズアフロ、ヒコロヒー、ファイヤーサンダー、宮下草薙、ヤーレンズというネクストブレイクの呼び声高い勢いある若手が集結。これの中から近いうち、一気に全国区へと知名度を高める芸人が現れるのかという点にも注目したい。  放送開始当時、ネタをテレビで披露できる番組は地上波は『爆笑オンエアバトル』の他に無かった。だからこそ、芸人たちは真剣にガチンコでこの番組へと挑んだ。2019年現在、ネタ番組の枯渇は1999年とほぼ同じ状況である。だからこそ、やはり今回の復活放送には心が躍る。  「新しい笑いを作るのは、挑戦者の皆さんと客席の皆さん、そして、テレビの前のあなたたちです!」このお決まりの締めフレーズを久しぶりに聞けることを楽しみにしている。 <文/もちづき千代子>
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