ライフ

お金がなくて介護を受けられない「明日は我が身」の惨状

介護施設

※写真はイメージです

誰にとっても「明日は我が身」

 また、省庁勤めをしていたという元公務員の70代男性が、当時の地位をかさに周りに威張り散らすさまには辟易したという。  入浴介助に際して、女性職員に男性器を「触ってくれ」と懇願するようなセクハラは日常茶飯事。認知症ゆえに、本人にはそうした行動をした記憶すら残らない。異常な環境に耐えかねた施設職員による虐待事件も、報道されているものは氷山の一角にすぎないという。  認知症の人が、威張ったり暴力をふるったり性的な行為をするのは、よくある症状で、本人が悪いわけではない。適切なケアを受ければおさまることもある。だが、介護職員もギリギリの状態で頑張っているため、その余裕がない現場も多い。  いずれ高齢者になる私たちにとって「明日は我が身」の問題なのだ。 【ノンフィクション作家・中村淳彦氏】 貧困、介護、AV女優、風俗、虐待、借金、自傷などさまざまな社会問題について取材・執筆を行う。最新刊『東京貧困女子。』(東洋経済新報社)をはじめ著書多数 <取材・文/週刊SPA!編集部> ― [貧困老人]絶望の現実 ―
1
2
Cxenseレコメンドウィジェット
おすすめ記事