更新日:2023年03月20日 10:47
エンタメ

キャバクラ女社長・桜井野の花「キャバクラ(で働く)魅力はやっぱりお金かな」

桜井野の花

仕事への姿勢を自分の背中で見せてきた

 しかしながら、どんなに熱く語っても、若手には理解してもらえなかったり、ウザがられてしまうこともある。そんなとき、桜井さんは「背中で見せてきた」という。具体的にはどういうことなのか。 「仕事についてキャバ嬢をやっている若い女のコや男性従業員に話しても、なかなか真剣に聞いてもらえないんです。そこまで関心をもってもらえないというか……。それに、今うちで働いているのが合計50人弱。女のコが30人以上、男性従業員が10人ぐらい。全員とじっくり対話することは現実的に難しいので、そのぶん、とにかく私自身が売り上げの数字を出したり、仕事への姿勢を背中で見せなきゃって」  桜井さんには、キャバクラの仕事以外にも、普段から雑誌の撮影やイベント出演、動画の収録などがある。とはいえ、どんなに忙しくともキャストとしてやることに意味があったという。 「大阪で関西コレクションに出演したときは、前日の夜20時にリハーサルが終わった後、新幹線で東京に戻って店に出勤しました。そして当日、また大阪に向かって、イベントの本番を終えたら、東京に戻って出勤しました。  なぜ、そこまで出勤にこだわるのかといえば、じつは当欠(当日欠勤)や遅刻って、キャバ嬢だけじゃなく、男性従業員にも多いんですよね。水商売の世界では当欠したら罰金のところが多いのですが、『お金を払っているからいいや』ってなりがち。勤怠がしっかりしていないと、組織としては当然うまくいかない。  その点、歌舞伎町の店は全体的にあまりにも環境が悪くて。私が忙しいなかでも出勤することで、切磋琢磨している姿を見せているんです。本当は社長だったら、あんまり出勤する必要もないんですが、やっぱり、“百聞は一見に如かず”なんです」
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キャバクラの魅力はやっぱり、お金
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明治大学商学部卒業後、金融機関を経て、渋谷系ファッション雑誌『men’s egg』編集部員に。その後はフリーランスとして様々な雑誌や書籍・ムック・Webメディアで経験を積み、現在は紙・Webを問わない“二刀流”の編集記者。若者カルチャーから社会問題、芸能人などのエンタメ系まで幅広く取材する。X(旧Twitter):@FujiiAtsutoshi

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●4月22日(月)オープン予定『桜花』
住所:東京都新宿区歌舞伎町1-3 梅村ビル7階
電話番号:03-6278-9922

●桜井野の花
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