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平成最後&令和初日イベントが満載。浮かれムードに不安の声も

フワッと落ち着かない。空気に包まれている

 改元のタイミングがGWの真っ只中ということもあり、各地でカウントダウン・イベントの開催も予想される。新元号が決まったときは、静岡県沼津市の水族館「伊豆・三津シーパラダイス」の人気者、カリフォルニアアシカのグリルが、口にくわえた筆で新元号を書いたことが話題となるなど、日本全体がお祝いムードに包まれているが、令和元年を迎えるまで3週間余り。どのような態度で、歴史が動く瞬間に向き合えばいいのか。コラムニストの堀井憲一郎氏が話す。 「『王様の耳はロバの耳』ではないが、王の秘密を知った床屋は、森の奥で深い穴を掘って叫ぶしかない。天皇陛下は西洋の『王』には当たらないが、日本というシステムのなかでは、天皇の話題は口にするのも憚られる空気が醸成されている。日本がいかに近代化しようとも、もっとも大事なことは言語化されず、タブーとして禁じられてきた。  なかでも、元号は元来、天皇陛下の死と繋がっているものですし、何らかの遠慮が生まれる。だから、改元は日本社会の大本に関わる歴史的出来事であるのに、全体的にフワッとしていて何となく落ち着かないのです。  改元はこの100年で3回。そんな貴重な瞬間がもうすぐ訪れる。『平成最後の~』というフレーズは変動に備えるための“前触れ”のようにも思えるし、モノを売る人たちは空気にのまれ浮き足だった人々を狙うが、そんな喧噪の背後を古の千数百年前から続く何かがフッと横切るような気がしてしまう……。年越しの瞬間にも似ていて、何だかよくわからないけれど、大騒ぎしてもよし、ということなのでしょう」  ありがとう、平成。そして、いよいよ新しい時代の幕が開く――。 取材・文/週刊SPA!編集部 ※4/9発売の週刊SPA!「今週の表紙」より
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週刊SPA!4/16 号(4/9発売)

表紙の人/ HKT48

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