平成最後&令和初日イベントが満載。浮かれムードに不安の声も
「お客さんは今年に入って徐々に増えていたんですけど、新元号が『令和』に決まった4月1日にテレビでいっぱい流してもらったんで、今週末はその反響でスゴい賑わいです。“本番”の4月30日は『日本平成村』の名誉村長をお願いしている女優の三田佳子さんも来てくれるかもしれないので、大きなイベントも考えていますよ」
●東京・渋谷 NHKホール/『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を生フルオーケストラで
本編映画を監督したロバート・ゼメキス氏の盟友で、『フォレスト・ガンプ/一期一会』の作曲などでも知られる映画音楽界の巨匠アラン・シルヴェストリ氏が、新たに約15分間のオーケストラ・スコアを作曲する豪華な演出で、平成最後の日を惜しむ
●静岡・伊東 伊東港/寄せては返す波のごとく平成が蘇る2デイズ花火大会
大型観光企画「静岡デスティネーションキャンペーン」のGWイベントの一つとして、4月30日と5月1日の2夜連続で大花火大会を開催。花火は両日とも20時半から約20分間、伊東港付近から約1000発を打ち上げる予定だ
●東京・池袋 サンシャイン60/時代を繋ぐカウントダウン&新時代幕開けのご来光鑑賞会
SKY CIRCUS サンシャイン60展望台にて、4月30日22時から5月1日3時にかけて行われる。ものまねタレントやマジシャンがカウントダウン・ステージを盛り上げ、日の出予定時刻の4時50分頃に新しい時代の到来を告げるご来光を観覧する
●新潟・三条 日帰り温泉「いい湯らてい」/平成最後に「平成おじさん」の元号会見を追体験する
新潟県三条市南五百川の日帰り温泉施設「いい湯らてい」では、ロビーに「平成」とつづった額入りの紙と、会見台に見立てたテーブルを用意。“「平成」のおじさん”で一躍有名になった30年前の小渕恵三官房長官(当時)による元号発表のシーンを追体験できる
●岐阜・平成地区/平成フィーバーの聖地ではスタンプラリーを開催中
岐阜県関市の平成(へなり)地区では、「平成最後のスタンプラリー」が4月30日まで開催される。地域の12施設にスタンプを設置。3か所を回って応募した人のなかから抽選で50人に平成グッズを贈るほか、スペシャル祝賀イベントも予定している
●京都 ウェスティン都ホテル京都/ホテル業界も参入! 祝・改元ファミリーバイキング
ウェスティン都ホテル京都が、4月30日と5月1日に「祝 新元号 GWファミリーバイキング」を開催。シェフ自慢のバイキングコーナーはもちろん、平成を振り返る音楽イベントやダンスパフォーマンス、ホテルの豪華景品が当たる抽選会も行う
●東京・練馬 としまえん/4月30日は入園無料で人気アトラクションを満喫する
「『懐かしい平成のとしまえん』乗って! 見て! 食べよう!」と銘打ったイベントを開催し、4月30日は入園無料に。目玉は、人気アトラクション「フライングパイレーツ」の2隻同時運行が、1日限りの復活。そのほか、平成に流行したスイーツも販売する
●福岡・行橋 平成筑豊鉄道田川線/鉄チャン&鉄子も感激! 平成という名の「最終電車」
4月30日の行橋駅23時53分発の犀川行き最終列車で開催されるイベント。ヘッドマークの掲出や車掌によるカウントダウン放送などを実施する。同日運転の各列車では、「平成最後の日」の乗車証明書を配布。最終列車では「限定乗車証明書」を発行する
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だが、平成最後の4月30日と令和元年初日の5月1日を「勝機」と捉えている企業は多い。上記の祝賀イベント一覧をご覧いただければわかるように、お祝いムードに包まれた改元関連イベントが目白押しなのだ。経済ジャーナリストの荻原博子氏が話す。
「新元号に決まった『令和』は、報道各社の世論調査を見る限り『好感を持っている』人が6~7割に上った。昭和天皇の崩御で日本中が悲しみに暮れた平成の御代替えのときとは違い、新元号は多くの国民に受け入れられており、日本中が祝賀ムードで溢れている。
4月30日には全国各地で平成を振り返るイベントが催され、翌5月1日は新時代の到来を祝う祝賀セールが始まりますが、盛り上がるのは確実。10連休でGWは航空チケットが高騰しており、旅行に行くよりもずっと安上がりなので、趣味嗜好に合ったイベントを調べて家族や恋人と楽しむ分にはいいでしょうね。
ただ、令和は経済的に激動の時代になりそうです。秋には消費増税が控えていますし、来年の東京五輪が終われば景気の冷え込みは避けられません。むしろ、景気のピークは五輪前の今なので、令和は始まってすぐに景気の後退局面に入る可能性が高い。そう考えると、祝賀セールといえども散財は禁物と肝に銘じるべきで、お金をかけず改元の瞬間を祝うイベントがいいのではないか」
岐阜県関市の「平成地区」に程近い「道の駅 平成」で働くスタッフの一人は、そう笑顔で話してくれた。
まさに、ラストスパートといったところか。新元号「令和」が発表されてから1週間足らず。31年前、「平成フィーバー」に沸いたこの地域では、平成最後の日に向けてスタンプラリーを開催しており、条件をクリアした応募者のなかから抽選で50名に「平成グッズ」をプレゼントするという。この日も、普通車88台が停められる「道の駅」の駐車場は終日埋め尽くされ、「平成」の文字を冠した3色クランチチョコレート「平成」(680円・税込み)をはじめ、焼酎「初エビス25 平成 720ml」(1000円・税込み)や純米酒「新元号奉祝記念酒 令和」(同)など、元号に関連した商品を手に取る人の姿が目立った。
4月30日・5月1日に催される祝賀イベント
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