更新日:2023年03月20日 11:31
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セクハラ野次被害の塩村文夏、元貴乃花親方…令和最初の参院選“目玉候補”は誰だ?

有力候補として急浮上、元貴乃花親方

貴乃花光司

貴乃花光司氏。昨年10月に相撲界を引退し、有力候補として急浮上。本人は「100%」否定しているが…

 この東京で自民からの出馬が囁かれていたのが、元貴乃花親方だ。 「東京では自民が丸川珠代氏と武見敬三氏で2議席保有していますが、改選数変更を受けて3議席目の獲得に動いていました。その最有力候補が貴乃花。丸川氏は放っておいても当選できる力がある一方で、武見氏は組織票頼み。そこで、丸川氏の票を食わない男性有名人候補として白羽の矢が立ったのです。  安倍首相の指南役で、貴乃花の支援者でもある“怪僧”池口恵観氏が今も説得に動いているという話。自民は東京での3人目の擁立を見送りましたが、比例での出馬の芽は残されている。5月半ばに貴乃花が支援者を集めたパーティを開催するという情報もあって、注目を集めています」(同)  さらに自民では“レジェンド”や有名女優の名前も挙がっているという。 「スキージャンプの葛西紀明選手もタレント候補として出馬する可能性があります。平成最後のシーズンはW杯個人総合37位という成績。代わって、後輩の小林陵侑選手が日本人初のW杯個人総合王者になっただけに、第一線を退いて政界に転身する余地はあるという話。一方、女性で注目を浴びているのは動物愛護活動に取り組んでいる杉本彩。麻生副総理行きつけの銀座の高級クラブのママと杉本さんが親しい間柄のため、ママを通じて口説いているという話もあります」(週刊誌記者)
杉本彩

杉本彩氏。女優業の傍ら、公営財団法人「動物環境・福祉協会Eva」代表理事としても活動

火種がくすぶる選挙区も

 ただし、今後の政治を占ううえで注目すべきは、自民党内の勢力争いに直結する選挙区の動向だ。 「忖度発言で更迭された塚田一郎前国交副大臣は改選組で、今回から改選数が2から1に減る新潟選挙区。野党共闘が実現すれば、議席を失う可能性もあると見られています。  これに頭を悩ませているのが麻生副総理。麻生派は参院では少数派のため、1議席が貴重。4月には新潟選出で、昨年の新潟知事選で自公推薦候補の勝利に尽力した鷲尾英一郎衆院議員が菅義偉官房長官のおぜん立てで自民党入りしたため、“鷲尾効果”で票の上乗せ期待もありますが、麻生氏と菅長官の不仲は知られている。  麻生氏は地元・福岡選挙区の改選数が3から4に増えることを受けて、2人目の候補擁立を唱え、1議席を有する公明党の反発を呼びました。党推薦候補が惨敗した福岡県知事選の影響もあり、参院選で麻生派が議席を減らすと党内で麻生氏排除の動きが加速する可能性もある」(藤本氏)  野党と同様、自民党も一枚岩にあらず……。党内の火種がくすぶる選挙区にも注目したい。
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大阪府議・市議選惨敗の公明党は参院選がヤマ?
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