今回、筆者の手元に試供品が届いた。早速これを使って食材を切ってみよう。このために取り寄せた食材は、豚ブロック1kg。 　FEDECAのブレード長は93mmで、豚肉と並べると少々頼りなく見える。が、いざ肉に刃を当ててみると、まるで分厚い辞書のページをめくるかの如く肉がスライスされていく。 　使用素材は銀紙三号とステンレス鋼の三層で、刃文も立っている。この記事を執筆している2019年5月8日の時点で、FEDECAは資金調達キャンペーンを行っている。目標金額30万円、期限残り22日の段階で、実に500万円近くの出資金を集めた。 　このように、クラウドファンディングに出展された折り畳みナイフはユーザーから大きな注目を集めている。携帯できるナイフはアウトドアの他にも、大規模災害時の避難生活にも活用できる。それを常に持ち歩くというわけにはいかないかもしれないが、自宅のどこかに1本は忍ばせておきたい。 　また、純粋にコレクションとしてナイフを集めている人にとっても、クラウドファンディングは有効な手段と言えよう。そもそもクラウドファンディングに出てくるものは小ロット生産の場合が多く、これを逃したらあとはインターネットオークションで機会を待つしかないということがよくある。さあ、自分だけの1本を手に入れよう！＜文／澤田真一＞ノンフィクション作家、Webライター。1984年10月11日生。東南アジア経済情報、最新テクノロジー、ガジェット関連記事を各メディアで執筆。ブログ『たまには澤田もエンターテイナー』