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武田真治の“筋肉披露”だけじゃない、洋画のPRイベントは不思議の宝庫

『ダウンサイズ』:ダウンサイズを体験するために、巨大なかき氷を用意

 マット・デイモンが主演を務めたSF映画『ダウンサイズ』は、爆発的な人口増加や住宅問題など、深刻な社会問題に対処するために、14分の1サイズに人類を縮小する計画が実行に移された世界を描いた作品。  ユーモアのなかに、現代への鋭い風刺が織り交ぜられたこの映画の公開直前イベントには、プロフィギュアスケーターの村上佳菜子とお笑いコンビの和牛が登壇。PRのために、人間が小さくなるのではなく、周りのものを大きくするというアイデアが用いられた。  用意されたのは、2メートル超の巨大かき氷。大のかき氷好きという村上のために、300キロの氷を使って作られたという。ちなみに、このかき氷を頬張った村上によれば、味はおいしかったそうだ。

『ジョン・ウィック:チャプター2』:映画の大ヒットを祈願して鐘を鳴らす

『マトリックス』の主演などで知られるキアヌ・リーヴスが、伝説的な暗殺者の主人公を演じ、平穏な暮らしを奪ったマフィアへの壮絶な復讐劇を描いた『ジョン・ウィック』。この人気作の続編、『ジョン・ウィック:チャプター2』のジャパンプレミアイベントには、和田アキ子が参加した。  特別ゲストとして登場した和田について、控室で「あの鐘を鳴らすのはあなた」の動画を見ていたというキアヌと、チャド・スタエルスキ監督は大絶賛。「パワフルで素晴らしかった」というキアヌに、和田は「リアリー?」と大喜びしたという。  さらには、映画の大ヒット祈願として、「あの鐘を~」にちなんで用意された“鐘”を3人で鳴らしたり、スタエルスキ監督が黒ドレス姿の和田を「このまま映画に出られる」と褒めちぎったりしていた。

『キング・アーサー』:背筋力測定バトルでケツバット

 アーサー王物語に独自の解釈を加えた超大作映画『キング・アーサー』の公開直前イベントが、2017年に行われた際には、メイプル超合金のカズレーザーと安藤なつ、現・読売巨人軍コーチの元木大介が登壇した。  ステージでは、聖剣エクスカリバーが映画に登場することにちなんで、聖剣の刺さる岩をイメージした測定器を使用し、背筋力測定バトルが行われることに。優勝したカズレーザーが、エクスカリバーならぬ、エ“ケツ”カリバーを手に、敗れた元木にケツバットを見舞うという一幕もあった。

 ――人気の芸能人を起用することで、数多く報道されるのは事実。もはや作品の内容とは関係なく、“謎のプロモーション”と言わざるをえないものも少なくないが、そんな珍事をきっかけに、少しでも洋画に興味をもつ人が増えれば幸いである。<文/後藤拓也(A4studio)>
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