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カンニング竹山の言葉はなぜ刺さる?今や社会問題のご意見番

バイトテロ:炎上が作られている可能性を示唆

tv 飲食店などの社員やアルバイトが、不適切な動画をSNSなどにアップする事件が相次いだ今年2月。“バイトテロ”と呼ばれたこの問題についても、竹山は『ビビット』で言及、大きな話題となった。  こうした投稿について竹山は「賠償金をちゃんとやった方がいい」と、厳しい処分の必要性を主張。その上で、「炎上とかまとめサイトとかやって、わざと炎上させて儲けているゴミみたいなやつがいっぱいいる」と、意図的に騒動が起こされている可能性を指摘した。  また、「ネットは全部、最終的には誰かが金儲けるためにやっている」と持論を展開。「世の中が炎上という言葉に騙されないことですよ」と、次々と起こる炎上事件について、冷静になるよう呼びかけた。

M-1暴言騒動:火に油を注ぐような特集を非難

 数々の発言を『ビビット』で行ってきた竹山は、自身の出演するこの番組に対しても、臆せず批判してきた。その日の特集は、『M-1グランプリ2018』終了後に、お笑いコンビとろサーモン・久保田かずのぶとスーパーマラドーナ・武智が、審査員だった上沼恵美子に暴言を吐いた一連の騒動だった。  この騒動についてコメントを求められた竹山は、事態が収束しかかっているなかで、特集が行われていることを疑問視。松本人志や上沼恵美子が、すでにコメントを出しており、その時点で騒動は終わったという意見を述べた。  さらにインターネット上に、やじ馬として騒動を広めた人々がいたことを話したうえで、「テレビという大きいメディアなのにネットと同じことをしてどうするの」と非難。番組として「非常にダサい」と、語気を強めてコメントした。

ご意見番扱い:大御所芸能人の名前を出して否定

 このように、ワイドショーなどに出演した際の発言で、世相を鋭く斬ってきた竹山。すっかり“ご意見番”として定着してきた感があるが、本人はこの“ご意見番”扱いに否定的なようだ。  竹山は、昨年12月18日に行われた、かっぱ寿司の「2018冬の商品戦略発表会」にゲストとして登場。時節柄、一年を振り返っての世相に対する意見を求められると、「それ、“ご意見番”みたいで気持ち悪い」と、きっぱりと拒否した。  竹山は続いて「一番嫌なのは“ご意見番”と言われること」と話し、最後には「和田アキ子じゃないんだから」とコメント。大御所芸能人のように、さまざまな事件について見解を求められることの居心地の悪さを吐露した。  ――カンニング竹山は、社会問題についての正論や独自視点の見解で多くの支持を集めてきた。本人は“ご意見番”として見解を求められることに嫌悪感もあるようだが、これからもコメンテーターとして、何事も恐れぬその姿勢を貫きながら、考えを述べてほしいものだ。<文/後藤拓也(A4studio)>
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