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忙しいサラリーマンが「株」で勝つには何をすればいいのか?

理論とマインドで淡々と。忙しい現役世代ほどおすすめ

サラリーマン もちろん読みが外れて損切りをする場合はあるが、小林氏の勝率は7~8割で、額的には「勝つときは3万円プラス、負けた時は1万円マイナスくらいの感覚」とのこと。 「テクニックの理解度と経験量で精度は上がります。前の安値・高値、節目、新値更新○日など見るポイントを理解し、日々動くチャート上で見極める。たくさんチャートを見ていると同じパターンも出てきます。そういう意味では簡単でおいしい話ではなく、訓練にはある程度の時間もかかります」  ポイントを抑え、チャートがいい形になるまで待ちながら、経験を積むのが肝心。とはいえ、3000社を超える企業が上場しているなかで、最低限どのような銘柄をチェックするべきか。 「リスクを取りたくないので上場したばかりのマザーズとかはやらず、時価総額5000億円以上の大波がない400~500銘柄だけ見ます。いきなり10倍みたいな銘柄は10分の1になる可能性もあるので、大負けも大勝ちもしない大きな銘柄できちんと3%取る。派手さはないですが2~3%の利益を月2回とれれば、月5~6%の利益になります。すると単利でも年利は60%、複利なら100%くらい。元本が増えるほど利益も大きいので、まずは地道に月5%を目標にするのがいいと思います」  こうした株式投資は1日数分の考察とトレードの時間だけで、手数や時間がかからないため忙しい現役世代向きとも言えるだろう。 「逆に少し忙しい方がいいくらいで、手数が少ないときほどうまくいきがちです。14時半から15時の最後30分だけ見て買うか、売るか、何もしないかの3択でジャッジする。素人ほど何かやりたくなるんですが、ほとんどの日は何もしないのが大事。高値がどう、節目がこう、新値更新何日で陰線が3日連続とか、3つ以上条件が整った時だけやるから、自然と手数も少なくなり月1~2銘柄しかやらない感じです」  許容できるリスクは人それぞれだが、リスクを最小限に抑える理論とマインドを身につけ、株式投資を検討してみるのもいいかもしれない。 <取材・文/伊藤綾 取材協力/副業アカデミー>
1988年生まれ道東出身、大学でミニコミ誌や商業誌のライターに。SPA! やサイゾー、キャリコネニュース、マイナビニュース、東洋経済オンラインなどでも執筆中。いろんな識者のお話をうかがったり、イベントにお邪魔したりするのが好き。毎月1日どこかで誰かと何かしら映画を観て飲む集会を開催。X(旧Twitter):@tsuitachiii
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