加山雄三:二度にわたる巨額の借金を返しきった不屈の精神力
“若大将”の愛称で、昭和時代に社会現象になるほどの人気を誇った、歌手であり俳優の大スター・加山雄三。いつも爽やかかつ朗らかな笑顔を絶やさない加山だが、彼は過去、二度にわたって巨額の負債を背負っていたことをご存知だろうか。
実は“ゲーマー”としても知られる加山。お気に入りは『バイオハザード』シリーズだという。所有していた愛船にもゲーム機を完備するほどの熱の入りようだという(画像は自身の公式ホームページより)
順調だった1970年代に叔父が経営していた茅ヶ崎のホテルが倒産。連帯保証人として20億円を超える借金を背負ってしまった。さらに、バブル期に総工費100億円以上つぎ込んだスキー場が大赤字で2007年に倒産。多額の負債をさらに背負い込んでしまった。
しかし、加山は歌手活動以外でのテレビ出演などを精力的に行ない、2015年頃にはほぼほぼ返済し終えたという。借金を背負っていた時でさえ常に明るくポジティブシンキングを絶やさなかったというから驚きだ。
阿部寛:不動の人気を誇る“男前俳優”も不遇時代に多額の負債に苦しんだ
阿部寛といえば190㎝にも届くかという高身長と、彫りの深い男前にもかかわらず、コメディ作品でもユーモアたっぷりに大活躍するオールラウンダーな俳優だが、多額の借金を抱えていた過去があったのをご存知だろうか?
実は阿部のホームページはネットで隠れた人気がある。その90年代風の懐かしいデザインや通信制限中にもつながる“驚異の軽さ”がその秘密なのだ(画像は自身のホームページより)
雑誌『NON-NO』のモデルでデビューした阿部。瞬く間に人気に火がつき瞬く間に大金が転がり込んできたそう。当時はバブル期で、周りのブームに押される形で投資用のマンションを数億円で購入するも、あえなくバブルは崩壊。多額の負債が残ってしまった。
モデルの仕事も激減し、得意だったパチンコで生計を立てていた時期すらあったそうだ。しかし、人気ドラマ『TRICK』への出演などで再ブレイクを果たし、2007年にやっと数億円と言われていた借金を完済したそうだ。
五木ひろし:灯台下暗し… 親族でも信用してはいけない?
『夜明けのブルース』といった代表曲で知られる演歌歌手・五木ひろし。1960年代からいまだ第一線で活躍を続け、2004年には第54回芸術選奨文部科学大臣賞を受賞するなど、日本を代表する演歌界の大スターである五木だが、多額の負債に苦労した過去がある。
豪快な性格でもある五木は、かつて自身の結婚式の費用に、なんと5億円もかけたそうだ。まさに彼の奔放なサービス精神を現す逸話だ(画像は自身のホームページより)
五木が抱えていた借金の総額は、推定で20億円ほどだと言われている。その原因は、彼自身ではなく、事務所の経営をまかせていた親族の放漫経営にあったそうで、彼らによる多額の使い込みもあったという。
しかし、すぐさま経営スタッフを入れ替え、精力的に活動を続けた五木。全国で愛されるがゆえのカラオケの印税収入などを駆使し、無事完済したそうだ。
――巨額が行き来する芸能界ゆえ、足をすくわれ多額の負債を抱え込むことも多いようだ。だが、そこでくじけず返り咲いた彼らの知恵と根性、精神力はまさに賞賛ものと言えるだろう。<文/A4studio>