更新日:2019年07月18日 17:03
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「デブ=クサい」は誤解なのか…その医学的メカニズムとは?

 大きく分けると、デブには全体的にムッチリモチモチしている「皮下脂肪」タイプと、ポッコリとみぞおちからおへそにかけて腹が出ている「内臓脂肪タイプ」の2パターンがあり、同様に汗による体臭も2パターンに分かれるそう。 デブ「皮下脂肪タイプ」は汗の量も多いので、当然、普通体型の人よりクサくなるリスクが高い。ただし、まめに汗対策をしていればそれほど気にはならない。  一方、「内臓脂肪タイプ」は腸や内臓といった体内の重要な器官の周りに脂肪が蓄積するため、体内の深部温度を上げやすくなり、汗をかくことが増える。その際に「遊離脂肪酸」に発生しやすくなるらしいのです。血液中の遊離脂肪酸濃度が高くなると、汗として分泌されるようになり、汗(そして息も!)が強烈に臭う結果になってしまうとのこと。

急激なダイエットもイヤな体臭の原因に

「じゃあ、痩せればいいんだろ!」と感じられる方が多いと思いますが、実はそこにも落とし穴があるのです! たしかに体にまとっている断熱材(脂肪)を剥ぎ取ることが臭い対策の近道ではあるのですが、しかし、それですべてが解決するかというと、そうでもないのが人体の不思議なところなのです。  その先生曰く「急激なダイエットも臭いを悪化させる原因になるんです。これはダイエット臭と言って、過度なダイエットにより体が飢餓状態になると、皮下に貯蔵されている脂肪を分解し、エネルギー源として体内の機能維持に使われる。しかし、脂肪を分解すると、血中の遊離脂肪酸が増加することになり、それが皮脂腺や汗腺から分泌され、体臭が強くなってしまうケースが多いんです。この状態を回避するには、過激なダイエットはせず、節度のある食事制限を行い、汗腺を鍛えるための運動を併用することが大事」とのこと。  日本のデブを応援する私が声を大きくしていいたいのは「デブは武器になる」。しかし、「不健康なデブ」になってしまうと、イメージ臭を感じさせる「汚デブ」になってしまうので、くれぐれも注意していただきたいということ。それには適度な運動と、バランスを考えた食事、そしてまめに汗を拭き、シャツやアンダーウェアの着替えを持つなどの「美デブ対策」を怠らないよう気をつけようではありませんか。  美デブは1日にしてならずです!
渋谷系ファッション雑誌『MEN’S KNUCKLE』や暴走族雑誌『ティーンズロード』などエッジの効いた若者カルチャーをテーマにした雑誌を多数手掛ける。現在はWebマガジン『Mr.Babe』でデブに特化したファッション&ライフスタイル情報を発信中。また、デブ限定の会員制オンラインサロン「Mr.Babe BIG MAN’s LABO」、大きいサイズのファッション通販サイト「Mr.Babe STORE」を開設。大きな男たちだけで日本の経済を向上させるべく奮闘中。X(旧Twitter):@nori09140914
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