「ポルノ映画なのに感動する」と海外で大人気。女性監督エリカ・ラストの魅力
昨年の12月、スェーデン出身でバルセロナを拠点に活動する、女性ポルノ映画監督エリカ・ラスト氏が初来日した。彼女が手がける作品は現在、欧米で人気が急上昇中。その内容は単なる性欲解消のための映像ではなく、作品としてエロティックさを楽しみながら見られる作品――オルタナティブ・ポルノとして、欧米のポルノ映画祭で数々の賞を獲得している。
ラスト氏は2013年に自身の映像制作会社を立ち上げ、「心が感動する」ポルノ作品を作り続けている。彼女自身、彼氏と見たポルノ作品が「自分に合わない」と感じたことが、ポルノ作品を作るきっかけとなった。ジェンダーやセクシュアリティを超えて、本質的な愛の行為としてのセックスを、映画という形にしてメッセージ性のある物語を描き続けている。
そんな彼女の代表作は「XConfessions」という名前の作品。5年前から制作を開始した、オンラインの掲示板に世界中から寄せられたさまざまなエロティックな実話や幻想、または願望を映像化していくシリーズだ。シチュエーションはさまざまで、近未来の頽廃した世界でのポリアモリー(複数愛)なセックス、美術館でアート作品に囲まれながらするセックス、ベルリンのテクノクラブでのハプニングセックスなど、個人のさまざまな「Confession(告白)」がエリカの手によって再現される。2年前からはカナダ人ゲイポルノ界の巨匠、ブルース・ラブルースなど、数々のゲスト監督を招き作品を製作している。
自身が手がける作品についてラスト氏はこう語っている。
「メインストリームのポルノに対して私の作品は、機会的ではない、人間味のあるセックス を描くこと、それと同時に映像作品として芸術性があることを大切にしています」
また、ラスト氏のポルノ映画はいわゆるアダルトビデオとは異なり、大掛かりなセットを敷いて30人以上ものスタッフのもとで制作される。それゆえに、海賊版が蔓延しているポルノ市場に強い危機感を持ち、「ポルノも他の商品と同じように、きちんと生産者を知り、消費者も消費者としての責任を持つことが大事」と、ポルノ作品のフェアトレードの大切さをラスト氏は強調する。彼女の作品「Lust cinema」はウェブ上(https://lustcinema.com/)で月額34.95米国ドルから視聴することができ、毎月約2本の新作がリリースされている。
個人の妄想を美しく具体化した作品群が魅力
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