第3部のテーマは「信念」。ここでは、前回のSPA!フェスでも、MBさんの盟友としてトークを繰り広げ、日刊SPA！でも連載中のコンサルタントの佐々木さんが登壇。佐々木さんは、MBさんの高校の同級生で、仕事上の同志でもある。今年の8月には書籍の出版も控えているという。 　第1部、2部とは趣の異なる「内面」「自己啓発」というトークテーマに、会場の雰囲気もがらりと変わった。 　佐々木さんは、成功するには「理屈」ではなく「理由」が必要だと説く。 「世の中には方法論、理屈が溢れている･･。『ダイエット法』『勉強法』などなど、本屋に行けばたくさんあります。こういった方法論は、確かに読んだときには『これは凄い』と燃える。でも大抵の方は3日坊主で挫折してしまう」と説明。この話に、頷きながら耳を傾ける参加者も。 　続けて、「こうすれば成功する･･･といった理屈ではなく「だから自分はこれをやるんだ」という理由がとても大切」と力説する。 　また、MBさんは、「僕はゼロからブログを始めて、書籍を出して、メルマガやオンラインサロンと広げていった。実を言うと、これらを分解すれば、法則はある程度説明できるし、僕と同じことは誰でもできる」と引き継ぐ。 　それでも、第2のMBが出現しないワケについて「実はみんな洋服があまり好きではないから続けられない。でも僕は洋服が大好きだった。だから辛いことや面倒があっても乗り越えられたし、続ける理由があったんです。方法論だけでは続けられず、そこには理由＝信念が必要」とMBさん。佐々木氏の言う「理由」の大切さを、自らの経験を踏まえて丁寧に解説した。 　だが中には、「好きなことなのに続かない」。こんな悩みを抱える人もいるはずだ。これに対して2人は、 「好きなことだけやればいい･･･と安易に捉えられている」（佐々木さん）「好きと楽を混同している」（MB氏）と、分析。 　佐々木氏は、世界で活躍するスポーツ選手を例に挙げ、「小さい目標を少しずつ達成していく過程では、何度も打ちのめされ、その度になぜやるのか？ の理由を探ったはずです。それをシンプルに言えば『好きだからやっている』になる。好きの意味を深く深く掘っていかなければならない」。 　MBさんも、「好きを仕事にしようみたいなCMがあって、あれを見てYouTuberになった人もいる。でもほとんどの人がすぐに辞めてしまった。その人たちは純粋に動画を作りたいのではなく、今より楽そうだから始めてみたのでは？　それでは絶対にうまくいかない。やっぱり好きには理由が必要不可欠です」と語る。 　最後に、「自分が好きなことと、他人が喜ぶことの交差点を見ることが大切」とMBさん。会場の参加者たちも熱心にメモを取っていた。 　また、この公演ではロビーにて、プロのカメラマンによるコーディネート撮影会を開催した。こちらも、ファッション自慢の参加者たちが多数集い、大盛況となった。 ＜取材・文/日刊SPA!取材班 撮影/林紘輝＞