麻薬取締法違反の疑いで、ピエール瀧が逮捕されたときにも太田は“神発言”を発している。「ルール違反はルール違反」としながらも、「だからといって、いい人じゃなかったわけでもない」、「道徳的な表現だけが人を感動させるということでもないんでね」と持論を述べた。 　太宰治や三島由紀夫を例に出しながら、「悪い面と良い面を、どうしても引き離そうとするけど、同時にあるからこそ優れた芸術であって」と語った太田。逮捕されたということをもって、その人を全否定してしまうような風潮に苦言を呈したこのコメントに、感心した人も多かったようだ。 　モデルのローラが、自身のインスタグラム上で政治的な発言を行ったことが話題となった際に、太田が発したコメントも賞賛された。 「よく芸能人が政治的な発言をするなと言うんだけど……」と切り出した太田は、若手芸人のネタやコントでさえも、「今の社会を反映した話だから、全部政治が含まれているわけで」と指摘。「すべての表現には政治的なメッセージが含まれていますよ」と語った。 　さらに、デザインを労働者風にするか、セレブ風にするかといったことで、政治的なメッセージを使うファッション業界にいるローラが、「こういう意識を持つのは当たり前」と話し、芸能人が政治的な発言をすることを擁護する姿勢を見せた。 　――その言動で、炎上してしまうことも多い太田光の、“神発言”。豊かな知識と、鋭い洞察力から発せられる深いコメントに、これからも注目していきたいところだ。＜文／後藤拓也（A4studio）＞