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爆笑問題・太田光の“神発言”の数々…ピエール瀧問題にも言及

 爆笑問題・太田光は、過激なボケをすることで有名なお笑い芸人。例えば大御所タレントを含む共演者に対して物怖じすることなくイジリまくるなどし、その行き過ぎた言動で炎上してしまうことも少なくない。  また太田は、自身がMCを務める『サンデージャポン』(TBS系)やラジオ番組などで、さまざまな社会問題について歯に衣着せぬ発言を行い、その内容が波紋を呼ぶことも多い。  以上のことから、“炎上キャラ”として認識されがちな太田だが、ここ最近、立て続けに賛辞を集める発言をしている。また過去にも、多くの人から共感を得るようなコメントを数多く残してきた。そこで今回は、“神発言”と表現しても決して大げさではないような、彼の語録をまとめてご紹介する。さっそく見ていこう。
違和感

ストレートな物言いで、物議を醸すことの多い太田光。ただし、その語録のなかには、世間の共感を得たものも少なくない。(画像は著書『違和感』の表紙より)

死んでもいいと思っている人に対して「俺はそのすぐ近くにいると思う」

 今年5月に、川崎市の路上で痛ましい殺傷事件が起きた際、このショッキングな事件や加害者の背景について、さまざまな言葉が飛び交った。なかでも議論を呼んだのが、テレビの情報番組であるコメンテーターが発した「死ぬなら一人で死ね」というコメントだ。 『サンデージャポン』では、この言葉についての議論を展開。コーナーの最後に話を振られた太田は、自殺した犯人は「自分の命も大して重く見てない」と指摘。何にも感動できなくなってしまったという過去の体験を交え、自分が死んでもいいと思ってしまったら「他人の命だって大切に思えないよね」と語った。  しかし、自身もそうやってふさぎ込んでいた時期に、ピカソの絵を見たことで感動が戻り、色々なものを好きになり心を動かされたそうで、「捨てたもんじゃない」と思えたという太田。コメントの最後には、死んでもいいと思っている人について、「俺はそのすぐ近くにいると思う」、「『すぐ近くにいるよ』ってことを知ってほしい」とメッセージ。これを見ていた視聴者からは、「感動した」という声が多く上がった。

ひきこもりは「俺から見たら、すごい貴重な体験で重要な過ごし方」

 川崎市の事件や、元農林水産事務次官が長男を殺害したとされる事件で、問題が浮き彫りとなったのが、中高年のひきこもり。これについても太田は、『サンデージャポン』で賛辞を集めるコメントを残した。  太田は「若い頃、3年間ぐらい誰ともしゃべれない状態だった」とのこと。だが、そんな自身の体験を踏まえたうえで、ひきこもりについて「これネタになるな」、「この経験は、人前に出られるようになったら話せるな」と思えるようになればいいと語った。  長期間にわたるひきこもりは「俺から見たら、すごい貴重な体験で重要な過ごし方」と話した太田。大切なのは「本人がそれを思えるかどうか」で、「周りが『お前の経験貴重だぞ』と、そういうことを言えたらいい」と、周囲によるサポートの必要性についても言及した。

ネットの誹謗中傷に「何でも言っていい場所なんて、この世の中の、どこにもないじゃない」

 よく使われる「言論の自由」や「表現の自由」という言葉について、「ちょっとはき違えているところがあると思っていて」とも、太田は語っている。これは、「SNSで人を叩くのは正義か!?」というテーマで、ひろゆきこと西村博之氏と『サンデージャポン』で語り合ったときの発言だ。  ネット上の書き込みについて、「『炎上してるよ』と言われると気になって見ます」、「それで、すごく泣いてることもある」という太田は、「何でも言っていい場所なんて、この世の中の、どこにもないじゃない」と発言。自由の意味を取り違えて、過激な発言をためらいなく行ってしまう人の多い現状に、警鐘を鳴らした。
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ピエール瀧についてもコメント
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