約3割の人が「トイレに10分以上こもった」経験あり。いったい何してるの?
一方で、スケベ行為に及ぶ者も。
「一人で来たカラオケボックスで懐メロを歌い、気持ちを高ぶらせた後、そこのトイレで当時の好きなコを思いながら……したことがある」(37歳・男)
「10代の若いときでホテルに行きたくてもお金がなかったのでトイレですることに。中は窮屈だったけど、シチュエーションに萌えたし、いい思い出です」(33歳・男)
そのほか着替えや化粧などの身だしなみを整える行為や、飲酒に喫煙、宿泊という回答さえあった。なぜわざわざトイレで行うのか理解に苦しむ。
そんな身勝手な行動に思える彼らにも言い分があるようだ。
「待っているならノックすればいいのにって思います。LINEを返信し終わってトイレから出たら列ができていたときは、早く教えてくれればと思いました。ノックしない側も問題じゃないですか?」(29歳・男)
「一度トイレに入ってしまえば、誰が長居しているかなんてバレないからついつい長居しちゃう。女子トイレはどちらにせよ、並んでいるし」(24歳・女)
悪びれる様子もないが、そもそもなぜ人はトイレにこもりたくなるのだろうか。心理学者の藤井靖氏は次のように解説する。
「トイレは四方向に囲まれて誰からも侵されないことが確約された刺激の少ない環境。そこで自分の世界を守っているんです。社会的な背景をいえば、サービス業が中心の時代で、コミュニケーションが苦手でも接客など強いられる環境になったため、より一人の時間を必要としています」
また、日本人はストレスを受けたときにお腹の調子が悪くなる人が多いのも要因の一つだという。
「過敏性腸症候群という疾患で、日本人の10人に1人くらいいるといわれています」
そして、混雑中もトイレに籠城してしまうのは「視野狭窄」に陥った結果だという。
「混雑した状況を認識するには他者への共感や俯瞰の視点が必要です。しかし、人が追い込まれたときは周りの人に気を配れなくなり、自分本位になってしまうのです」
籠城する人の言い分「ノックすればいい」
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