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かんぽ生命を売っていた元郵便局員が語る、地獄のノルマ・研修・安月給

システムだけ過激な成果主義?

 長い間、お役所のような存在だった郵便局が、民営化されて「企業」になったのが2007年。Aさんが勤めていた当時は、2015年11月の日本郵政上場に向けて、上司たちは口を開けば「上場するからには、なんとしても成長企業でなければいけない」と言ったという。  非効率だった組織が、民営化で業績アップを求められ、システムだけ過激な成果主義にしたのが問題の発端なのだろうか。  Aさんは、「這いつくばっても飛び込み営業で契約を取ってくる、という経験ができたことは、自分にとってはよかった。ただ、あのやり方を続けることはできないし、目先の利益に走る日本郵便の方針は間違っている」と振り返る。  今回の問題を受け、日本郵便は当面、かんぽ生命の販売を自粛する。現役郵便局員の目下の悩みは、「営業できなくて営業手当が入らないと、生活が苦しい」ということだという。 <取材・文/日刊SPA!取材班>
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