更新日:2023年04月13日 01:39
スポーツ

甲子園で勝つためには「野球留学生」は不可欠か? 全49校を調査 <第101回 夏の甲子園>

 101回目の夏がやってきた。「全国高校野球選手権大会」が6日開幕し、「令和初の優勝」をかけて49代表がしのぎを削る。  岩手県大会決勝で投げずに敗退し物議を醸した、佐々木朗希投手(大船渡)の登板間隔問題、猛暑による健康管理などさまざまな問題を受けてか、準々決勝、準決勝にそれぞれ1日づつの休養日を設けた16日間の日程で行われる。  有力校が次々と地方大会で姿を消すなか、今大会の注目は「高校BIG4」のなかで唯一甲子園にすすんだ星稜(石川)の奥川恭伸投手。最速158kmという豪腕に注目が集まる。  また、昨年、吉田輝星(現・北海道日本ハム)率いる金足農に準々決勝で2ランスクイズを決められ、悲劇の主人公となった近江(滋賀)の左腕・林優樹投手、霞ヶ浦(茨城)の148km右腕・鈴木寛人投手など好投手が目白押しだ。  その近江は大会6日目の1回戦でいきなり優勝候補のひとつと目される東海大相模と対戦。同日には優勝経験のある作新学院(栃木)が筑陽学園(福岡)と、同じく優勝経験校・花咲徳栄(埼玉)と公立の有力校・明石商(兵庫)がぶつかるなど、早くも話題が沸騰している。  そして今大会の初出場校はわずか3校。誉(愛知)、飯山(長野)、富島(宮崎)。誉は林山侑樹主将が開幕戦と選手宣誓を引き当てるという”強運”ぶりで、初戦で当たる優勝候補のひとつである八戸学院光星(青森)へジャイアントキリングを狙う。

1人のみが地元、あとは全員「留学生」のチームも

 今回出場する49校の内訳を見ると、私立高校が35校。公立は、56校が出場した前年大会の8校から14校に躍進。昨年の金足農のごとく旋風を巻き起こす可能性も大だ。  しかし、毎年議論となるのは、私立の甲子園常連校などが、県外から選手をスカウトなどして集める「野球留学生問題」だ。親の転勤、通学の利便性など近隣県で の「越境」もあるが、参加チーム(近年は選手減少などにより合同チームを組む学校も多くなっており、ここでは”チーム”表記する)数の多い、関西から東北や山陰に越境する選手が多いことは知られており(ちなみに昨年圧倒的戦力で優勝した大阪桐蔭は県外生が13人、準決勝の金足農は0人だった)高校野球ファンならずとも議論の的となる。  2012年から日刊SPA!が調査、掲載した記事には様々な意見を頂いている。毎年データを取っていると「留学生」の割合は毎年、ほぼ一定の割合(30~38%)を示している。以下のデータは各都道府県の代表校のベンチ入り18人の選手のうち、県外出身者の占める割合を表したものである。  予選参加チームが多い愛知(188校)、神奈川(181校)、大阪(174)や最少の鳥取(23校)では明らかな”格差”が生じていることや、こうした「留学生」が各地域のレベルを押し上げていることも鑑みて、以下のデータをみていただきたい。
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野球留学生の多い高校はどこだ?
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