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第540回 8月11日「少子化問題、本気でやれば一気に解決する」

・児童相談所がんばってというしかない事件が打ち続いてる。現場の人々は一生懸命やっているはずだけど、家庭という砦の中に干渉することは現状とても難しいのだ。法改正も含めてシステムの変革が必要なのではないか。 ・子供を虐待する親のニュースを目にするたびに、もう「肉親の愛情」なんて幻想にすがっている時代ではないと考える。子育ては家庭ではなく社会でやることにするべきだ。それで少子化も一気に解消されるはずだ。例えばこんな政策で(※これはシミュレーションです)。 ・家族愛を信じていては少子化は解消されない。生物学的には、愛情が小さいほうが繁殖力が大きくなるからだ。逆に言うと、繁殖を加速したいなら愛情を捨てればいい。この事実を見て見ぬふりをしているから、ジレンマに陥る。 ・親の子に対する愛情は、自分のDNAを延長させるための戦略に過ぎない。犬や猫の親子愛は見ていて時にほのぼのとさせられるものだが、その感覚でハムスターやウサギを飼うと、あまりの愛情の無さに驚かされる。外敵が来ても子を守ろうとせず自分だけさっさと逃げる。すぐに育児を放棄する。その代わりにハムスターやウサギは、ものすごく繁殖力が高い。放っておくと子をどんどん死なせてしまうが、それに負けない勢いで番いまくり、産みまくる。 ・繁殖力ないし性欲が強い動物は、近縁個体に対する執着度=肉親への愛情は、少なくなる。様々な生物を観察すると、それは怖ろしいほど正確に反比例している。極端な話、何百何千とタマゴを産む昆虫のほとんどに、親の愛情などはほぼ存在しない。人工増殖がたやすいのは、そういう生き物だ。外的な手を加えることで、あっという間に殖やせる。 ・産みたい人にどんどん産ませて、その子供は養護施設など公的施設できちんと育てる。このシステムを正しく構築すればいいだけなのだ。ただしそういう社会になった時、無責任で酷薄な人々の子孫だけが圧倒的に増えていくことも予想されるが、それはそれで良しとするべきだろう。愛情なんていうものはDNAの生存戦略の一部分に過ぎないのだから(と思うととても気が楽になるでしょう?)。 作家。小説のほかマンガ、アニメ、ゲームの原作を手がける。著作に『アンドロメディア』『プラトニックチェーン』『iKILL(ィキル)』等。ゲーム制作会社GTV代表取締役。早稲田大学講師。
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