それどころか妻の代理人の弁護士から離婚についての話し合いを求める連絡があり、この時点で関係修復が困難であることを悟ったそうだ。 「妻は慰謝料を私と元カノに請求しようとしたそうですが、世間話程度のLINEでは証拠として認められないと弁護士の先生に言われて断念したそうです。それもそのはずです。私たちはLINEのみで、密会はおろか、電話すら一度もしていなかったんですから。 　潔白の証拠を提示して肉体関係がなかったことは証明できましたが、それでも妻の離婚の意思は固く、夫婦同士の話し合いにも応じようとしてくれなかった。最終的には離婚届にサインをしました」 　引き金になったのは元カノとのLINEだが、実はそのかなり前から夫婦関係はギクシャクしていたことを明かす。 「子供の教育や家のローンなどどの家庭にもあるようなことですが、ウチは私が何事も妻任せにしていたことで夫婦間に大きな溝ができてしまっていたんです。そんな状態でしたから、何の関係がなくても既婚者が元カノと連絡を取り合うのは軽率だと言われても仕方ないですし、浮かれているように見えたのかもしれませんね」 　これを浮気とするのはかわいそうな気もするが、法律と個人の感情は異なるもの。海野さんの妻にとっては許しがたい裏切り行為に映ったのかもしれない。＜TEXT／トシタカマサ＞ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。