更新日:2019年09月01日 10:47
エンタメ

CHAGE and ASKAの40年を振り返る――出会いからASKA脱退まで

転機: 活動休止、覚醒剤取締法違反でASKA逮捕

 1993年、同じくフジテレビ系ドラマの主題歌に起用された「YAH YAH YAH」でもダブルミリオンを達成し、不動の地位を築くこととなった二人。日本を代表するアーティストとしてアジア各国でも人気を集め、海外公演を行うなど精力的に活動していたが、デビュー30周年となる2009年に転機が訪れる。お互いのソロ活動を充実させるため、無期限で活動を休止することを決定したのだ。  ――それから約4年が経った2013年には、二人での活動を再開させることを発表。だが、ライブも予定されていたものの、ASKAに一過性脳虚血症の疑いがあるとして、静養のために中止となってしまった。  その頃から、週刊誌などの報道でASKAの薬物使用疑惑が取り沙汰されるようになり、2014年には、覚醒剤取締法違反などの疑いでASKAが逮捕される。そして、その年の9月には、執行猶予付きの有罪判決を受けることとなった。

現在:ASKA脱退、複雑な気持ちをお互いに吐露

 一連の騒動を経て、ASKAが芸能界に復帰した後も、二人での活動が再開されることはなく、そして、今回の脱退表明に至る…。  二人の間に何があったのか、その詳細は計り知れない。しかしASKAは、オフィシャルサイトで発表した文章のなかで、Chageの電話番号もメールアドレスも知らないものの、「その上で、お伝えしたいことは、『オレは、別にアイツが嫌いなわけではないよ』です」とも綴っている。  一方のChageは、ASKA脱退について「彼の思いは『彼の考え』である事に間違いありません。そして誰が何を言っても『覆る』事はないのでしょう」というコメントを発表。ASKAの決意は非常に固いものであることを語った。  またChageは、それぞれのソロ活動が活発になるほど、CHAGE and ASKAの復活が期待される状況には、戸惑いを抱いていたという正直な気持ちも告白。「僕の意思に関わらずこのような状況になったことすらも前向きに捉え、ソロ活動に邁進出来る今の環境を僕自身も真摯に受け入れようと思います」とも綴り、この先のソロ活動への意気込みを見せた。  ――今回、ASKAが脱退を表明し、事実上の解散となってしまったCHAGE and ASKA。彼らのコメントを読むに、再び二人が並んでステージに立つことは、とても難しい状況である様子。その復活については、過度に期待しても仕方がない。いつか奇跡が起こることを信じて、待ち続けたいところだ。<文/後藤拓也(A4studio)>
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