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エアレース、衝撃のラストレースが千葉で “サムライ”室屋は有終の美なるか

 「空のF1」こと、レッドブル・エアレースが今季限りで終了する――。この衝撃の事実がアナウンスされたのは5月末のこと。公式発表によると、エアレースはレッドブルが世界各地で開催している 他のイベントと同じレベルで世間の興味関心を得ることができなかったといい、運営の継続が困難になったということらしい。  エアレースは、レッドブルで’03年にそのスタイルが確立し、07年から公式に世界選手権として開催が始まった。以来、’10~’13年に3年の休止期間がありながら今年で12シーズン目を迎える。今回は“休止”ではなく、“終了”。そのラストレースが、9月7日(予選)と8日(決勝)に千葉・幕張海浜公園で開催される。
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ラストレースに臨む精鋭パイロットたち photo/Red Bull Media House Gmb

 最終シーズンとなった今季は、全4戦。日本が誇る“サムライ”室屋義秀は、開幕戦のアブダビ大会(UAE)と第2戦のカザン大会(ロシア)で連続優勝のスタートダッシュに成功した。ところが、第3戦のバラトン湖大会(ハンガリー)では、湖上をふきつける不規則な風に悩まされて、決勝の初戦であるラウンド・オブ・14で敗退。  これにより、室屋の総合ポイントは55となり、総合3位に。現在65ポイントで首位のマルティン・ソンカ(チェコ)、61ポイントで2位のマット・ホール(オーストラリア)を僅差で追う。  勝てば、レッドブル・エアレース最後のチャンピオン。最高速度370km、1/1000秒の差で、これまで何度も奇跡的な逆転劇を見せてきたエアレース。千葉のフィナーレで、室屋の逆転優勝への期待は高まるばかりだ。

クールな空軍戦闘機パイロット、同期のライバルをしのげるか

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上位3選手の成績ほか photo/Red Bull Media House Gmb

 総合トップのソンカは、チェコ空軍の戦闘機パイロットで、冷静なレース運びが持ち味。加えて室屋と同じく曲技飛行(エアロバティックス)のトップ飛行士。昨シーズンは年間王者に輝いた。続く2位のホールは、室屋と同じ’09年にエアレースにデビューした最高のライバルで同期。この3選手の中では唯一、年間チャンピオンにはなっていないだけに、ホールが勝てば悲願の初チャンピオンになる。  総合ポイントで、3位室屋の後ろにつけているのは、37ポイントのベン・マーフ(イギリス)、マイケル・グーリアン(アメリカ)と続くが、得点差からも上位がよほどのミスで大きく後退しない限り、総合優勝はトップ3選手で争われるとみられる。予選での組み合わせにもよるが、白熱のせめぎあいは必至だ。  しかも、今季は予選にもポイントが加算されることになった。予選では、1位通過に3ポイント、2位通過に2ポイント、3位通過に3ポイントが加算されるという。  なお、決勝では、1位が25ポイント、2位が22ポイント、3位が20ポイント、4位が18ポイント。5位は14ポイントで順に1ポイントずつ少なくなり、8位が11ポイント。9位が5ポイントで再び1ポイントずつ少なくなって、14位は0ポイントとなる。  懸念されるのは天候。今週は「非常に強い」台風13号が発生し、接近中だ。千葉に上陸する心配こそないものの、続いて14号も誕生するなど、大気の状態はかなり不安定。あらゆる天候を想定してチームは戦略を練っているに違いないが、自然との戦いはいつもタフだ。最終戦はどんなドラマが待ち受けているのか。
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最終戦の見どころ
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《レッドブル・エアレース千葉2019》
予選:9月7日(土) 決勝:9月8日(日)

レースエリア
千葉県立幕張海浜公園(千葉市美浜区)
〒261-0021 千葉県千葉市 美浜区ひび野2-116

チケット情報
https://www.rbar.jp/ticket/

千葉レース CM動画 ©Red Bull Media House
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