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ブレイキン日本代表・Shigekixの勝ち負けを超えた思い「恩返しがしたい」

「勝ち負けじゃない」「自分らしさを表現する」「ステージを楽しみたい」。 7月20日のブレイキン日本代表選手記者会見で、Shigekix(半井重幸)、Hiro10(大能寛飛)、Ayumi(福島あゆみ)、Ami(湯浅亜実)ら日本代表選手4人が登壇したが、選手たちが明かしたのは主にこの3つだった。
ブレイキン日本代表選手記者会見 KENZO、Shigekix(半井重幸)、Hiro10(大能寛飛)、Ayumi(福島あゆみ)、Ami(湯浅亜実)、ISSA

ブレイキン日本代表選手記者会見でShigekix(半井重幸)、Hiro10(大能寛飛)、Ayumi(福島あゆみ)、Ami(湯浅亜実)ら4人を紹介する映像

「一番楽しめたら、いい踊りや結果につながる」

一見すると、勝利へ思いやメダル獲得への意気込みと相容れないように捉えられるかもしれないが、それこそがブレイキンの魅力だ。もちろん、彼らの勝利への思いも意気込みも、他のオリンピック代表選手たちに劣らない。 記者会見に登壇した先人ダンサーであるKENZOが語った「たくさんの思いを多分背負っていると思うので、僕は(代表の)4人が最高のパフォーマンスをすることを祈っています」との言葉からも感じられるように、それぞれが大きなプレッシャーやオリンピックへの特別な思いを抱え、心身を削りながらこの日を迎えている。 6月に行われたオリンピック予選シリーズで、ようやく出場権を確定させたB-GirlのAmiやAyumiはともに「ここまでの長い道のりでも、自分の力を出し切った」「自分なりに全力を尽くしてチャレンジしてきた」「自分らしく全力で楽しむことを一番大切にしたい」と明かし、B-BoyのShigekixやHiro10も「一番楽しめたら、いい踊りや結果につながる」「自分の大好きなパフォーマンスをみせたい」と語った。

ブレイキンは自己表現で、勝ち負けじゃない

パリ五輪でのジャッジは、音楽性、技術、多様性、独創性、完成度の5つの要素を相対的に判断する。つまり、即興の音楽と融合しながら、対戦相手を凌ぐレベルや独自の技を多彩に繰り出し、唯一無二のパフォーマンスを総合的に創り上げた方が勝つ。 だから、すでにスキルや経験や感性を十分に備えた選手たちにとっては、「自分らしく」「楽しむ」ことがジャッジの要素を最大限に高め、勝つためのカギになるのだろう。 彼ら一人ひとりが表現者なので、ダンスを通じて伝えたいことが明白にあるのも、ブレイキンの特徴だ。ブレイキン界を代表するようにAmiは言う。 「ブレイキンは自己表現なので、すごく伝えたいことは勝ち負けじゃないっていうこと。オリンピックのステージに立つ人も、そうじゃない人も全員がそれぞれの思いを抱えています。私はそこにブレイキンの美しさがあると思うので、当日はステージに立つB-Boy16人、B-Girl16人※しか立てないけれど、32人全員で思いを伝えていけたらいいなと思います」 ※B-Girlには難民選手団よりマニジャ・タラシャが追加された
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Shigekix(半井重幸)「スポーツの世界に良い影響を与えて恩返ししたい」
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