「自宅まで歩いたことで雨に濡れたので、健司にシャワーを貸しました。風呂上がりの彼を見たとき、もう我慢できなくて」 　こうして、優子さんは健司さんを寝室に招いたという。 「夫のベッドと私のベッドが隣り合わせなんですけど、まず私のベッドで抱き合ってから、2回目はシーツを変えて、夫のベッドでやりました。夫に対する復讐のつもりでした。スカッとしたからか、いつもより気持ちよかったんです（笑）」 　今では週に3日は健司さんと会い、夫のベッドで関係を持っている。そしてなんと、息子にも彼を紹介したという。夫からのDVは一向になくならないが、彼女は前向きな表情で話し続ける。 「息子が中学受験を突破できたら、離婚します。健司になついてるし、あんな夫、未練なんて何もないですよ。私に暴力を振るった代償はでかいぞと思い知らせてやります」 　離婚の準備に前向きに取り組んでいる優子さん。女という生き物はなんと強かで逞しいものだろう。＜取材・文／夏目かをる＞コラムニスト、作家。2万人のワーキングウーマン取材をもとに恋愛＆婚活＆結婚をテーマに執筆。難病克服後に医療ライターとしても活動。ブログ「恋するブログ☆～恋、のような気分で♪」