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シニア求人、10~20年後の未来予測。どんな仕事がある?

10~20年後の未来に需要が高まる職業は?

未来のシニア求人――前川氏、中原氏、両識者に挙げてもらった10~20年後に需要が発生しそうなシニアの仕事一覧。給与金額は複数の求人サイトの応募条件と識者予測をもとに記載

 一生働くなら、いまから将来に備えたい。10~20年後、シニアにはどんな仕事があるのだろうか。 「高齢化が進んで、あらゆる産業でシニア消費が高まり、シニアが接客を担当することが増えるはず。特に営業職や販売員、意外なところではホストなど、新たな活躍の場が生まれるのでは」(前川氏)  さらに、AIやロボットの発展で、参入可能な仕事もあるという。 「体力が必要な介護や飲食などは、従来シニアは参加しづらいと考えられていました。でも、AIやロボットなどの活用で、肉体への負担が軽減されれば、シニアでも従事することが可能です」(中原氏)  また、今後は国内外でよりグローバル化も進んでいく傾向に。 「今後は訪日外国人も増えるはずなので、駐在経験者などは、観光ガイドや日本語学校スタッフなどでも活躍できる可能性も」(同)  そして、中小企業の後継者不足が深刻化するなか、おすすめなのが、「会社社長」だという。 「事業承継のマッチングサービスも成長しつつあるので、それらを利用するのも手です」(前川氏)  多様な選択肢があるなか、シニアになっても働き続けるため、必要なスキルや心構えはあるのか。 「まずは人脈です。多くのシニア求人は口コミで広まります。同窓会で旧交を温めたり、SNSを通じて知人を増やすなど、いまから人脈構築を心がけて」(中原氏) 「中小企業は人材不足で、いまでも70代が活躍しています。50代で中小に転職し、先に居場所を確保するのも得策。あと、若い人と積極的に関わることも大切です。彼らの価値観を知って感覚を共有できれば、上司となる下の世代から採用されやすくなります」(前川氏)  今後のさらなる高齢化に伴い、対シニア向け人材の需要は増えるはず。未来のため、仕事を得る人脈と若者と共存できる価値観をしっかりと身につけたい。
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60歳以上の正社員を募集したパソナ
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