更新日:2023年04月25日 00:18
仕事

普通の会社員が“社長”に…300万円で会社を買って「成功/失敗」する人

諦めずに動き続ける人がチャンスを掴む

 数千万円から数億円程度のM&Aに詳しい三戸氏によれば、最近では地方へのUターンやJターンを兼ねたM&Aも目立つという。 「Uターンを検討しているけど、地元には勤めたくなる会社がない。そんな人にとって、地元の小さな会社を買ってビジネスを始めることが選択肢になってきています。実家に帰省したときに親戚のいる場で『脱サラして会社を買いたい』と伝えたら、思わぬ話が舞い込んできたというケースも。  私が運営するオンラインサロンでは、さまざまな地方部会が立ち上がっているのですが、すでにいすみ市(千葉県)と連携して事業継承したいオーナーとサラリーマンとのマッチングを図るスキームを構築していますし、そのほかの自治体からもオファーが来ています」  売却先を検討している会社は、都心だけに限らない。こうした“越境”ができるのも個人M&Aの魅力になっているようだ。 「大切なのはマインドと行動力。人脈や資本力、経験は関係ありません。例えば簿記会計ができるからといって、買収した会社の財務処理ができるわけではない。簿記は過去を見るもので、財務は未来に向けて計画実行するもの。諦めずに動き続ける人がよい案件に巡り合い、チャンスを摑むんです」
三戸政和

三戸政和氏

【三戸政和氏】 日本創生投資代表取締役社長。同志社大学卒業後、ソフトバンク・インベストメント(現SBIインベストメント)、兵庫県議会議員を経て現職 <取材・文/週刊SPA!編集部>
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