「都内の繁華街で数年間キャバ嬢をやっていて、ナンバー1だったそうです。まあ、あの美貌ならそうだろうなぁ、と。僕に隠していたことに対して腹が立ちました。でも、暴露はそれだけじゃなかった」 　なんと、奥さんの美貌は「作り物」だったというのだ。 「驚きを通り越して、呆然としました。親族と似てない顔立ちは、こういうことなのかと。清花が連れてきた男友達はキャバクラ時代の常連だったそうで、会社経営者や金持ちと付き合っては、整形費用を捻出していたそうです。普通、そんなこと隠しますよね？　でも彼女は、そのことをお店で武勇伝のように吹聴していたとか…」 　友人の谷村さんからの衝撃暴露。当然だが、山口さんはすぐ、奥さんに事実確認をしたそうだ。 「初めは、『そんなの嘘！』と言っていた彼女でしたが、しつこく問い詰めると認めました。いや、認めるどころか開き直り、『つーかあいつら口軽っ！』であるとか『てか過去なんて関係なくね？』のような口調で反論してきました。こんな人と、夫婦でやっていけるわけないですよね？」 「僕の専務、次期社長という肩書きだけに惚れたんですあの女は…」と　山口さんは続ける。 　山口さんにはただ気の毒…としか言えないが、やはり結婚は、きちんと相手のことを分かってからするのが無難であることに違いない。彼は現在、離婚問題に詳しい専門家に相談しているというが、果たしてどうなることやら。＜取材・文／夏目かをる＞コラムニスト、作家。2万人のワーキングウーマン取材をもとに恋愛＆婚活＆結婚をテーマに執筆。難病克服後に医療ライターとしても活動。ブログ「恋するブログ☆～恋、のような気分で♪」