続いて島の庶民の台所、活気溢れるユーンドン市場へ。島内の交通はレンタルバイクが便利だが、雨季で昼間にスコールが降ることが多いので今回はタクシー移動にした。主要な観光地であればタクシーを使っても500円程度で移動することができる。ユーンドン市場では魚介を始めた肉や野菜の露店が道路いっぱいに並んでいる。 　中には見たこともないような変わった柄の貝も……。そして衝撃的だったのが犬の丸焼きが売られていたこと！　ハノイなど北部のほうでは犬を食べる文化があるが、丸焼きにされているのは初めて見たのでさすがのカワノもちょっとショック。市場内には放し飼いにされている犬も多く、思わず「お前もこうなるの？」という視線を送らずにはいられませんでした……。 　最後はカワノの真骨頂、夜遊びなのだが……、フーコック島には夜遊びできる場所がほとんどないのだ。カラオケやバーは数軒あるものの、クラブはなさそう。人が少ないのでバーもどこが良いのか分からず、とりあえず音楽がガンガン流れているバーに入ることに。まぁ、ホーチミンでクラブは行ったので、こうやって大人しく過ごすのもたまには良いかも。こうしてフーコック島の滞在期間中、ほとんど夜遊びをせず夜0時には寝るという超健康的な生活をしたカワノでありました……。 　初・フーコック島に行った行った感想は……ベトナムの他の観光地に比べると明らかに遊ぶところは少ない。しかし美しい海や夕日や雄大な自然があり、確かにそこに楽園は残っていた。現在、ホテルなどの絶賛建設ラッシュ中だそうなので行くなら今が狙い目なのかもしれない。＜取材・文・撮影／カワノアユミ＞東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』（イーストプレス）が発売中。X（旧Twitter）：＠ayumikawano