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なぜ外国人騎手は大舞台に強いのか? エリザベス女王杯は若きアイルランドの名手に注目

注目の外国人騎手はオイシン・マーフィー

 さて、先週はG1はひと休みとなったが、今週末から年末までノンストップでG1レースが続いていく。それに伴い、今後は各国から短期免許を取得し外国人騎手が続々と来日予定だ。

根岸ステークスを‹コパノキッキングで制覇したマーフィー騎手。さらなる大暴れが期待される(写真/産経新聞社)

 特に、今週末のエリザベス女王杯は外国人騎手の活躍が目立つレースだ。昨年は前述通りモレイラ騎手騎乗の3番人気リスグラシューがG1初制覇。3年前にはお馴染みのデムーロ&ルメール騎手による、いわゆる”デムルメ決着”で、しかも馬連は万馬券、3連単は15万円を超える波乱の決着となっている。人気薄の外国人騎手を買って穴馬券を獲れる、それがエリザベス女王杯なのである。そして、今年は以下の馬たちに外国人騎手が騎乗予定となっている。 <エリザベス女王杯・外国人騎手騎乗馬> 2 ラッキーライラック(スミヨン) 4 ウラヌスチャーム(マーフィー) 11 ラヴズオンリーユー(デムーロ) 12 センテュリオ(ルメール)  このうち、ラヴズオンリーユーとラッキーライラックは人気を集める可能性が高いが、残る2頭に関しては人気薄の公算大。「エリザベス女王杯は人気薄の外国人騎手を買え」の法則に従えば、ウラヌスチャームとセンテュリオは人気がなくてもマークしておきたい。  その中でも、特に穴でオススメしたいのは、マーフィー騎手が騎乗するウラヌスチャームだ。ウラヌスチャームは、今年の年明け早々に勝利を挙げ重賞に挑戦するようになって以降4戦はあと一歩勝ち切れていない。実績という点では一歩劣るが、5走前に勝利した際の鞍上が、今回騎乗するマーフィー騎手だった。  マーフィー騎手はアイルランド出身の24歳で、昨年の暮れに初の来日を果たすと、大活躍し瞬く間にその名を挙げた新進気鋭の外国人ジョッキーだ。スタートから位置を取りに行く技術、折り合ってスムーズに走らせる技術ともにかなりレベルが高い。今年の波乱の使者として、是非注目してみてほしい。
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