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春の選抜甲子園、21世紀枠出場校を予想。一般枠の当落に影響も

激論必至の最後の枠はこの2校の一騎打ちか

 そして最後の1枠である。残された7校の中で一歩抜けているのは近大高専か。何せ“高等専門学校初の甲子園出場”という話題性があるうえ、部員全員が部活と学業を両立して資格取得目指している点も大きなアピールポイントだ。  一方で、これまで21世紀枠で出場した私立校がわずか1校という事実。さらに過去に選出されたチームには地区大会にすら進出していなかったケースも意外と多く、そうなると浮上してくるのは伊香。実は伊香にはプロ注目140キロ右腕の隼瀬一樹がおり、この隼瀬投手を中心にした高い守備力で県大会ベスト4進出を果たした点が評価される可能性が残されているからだ。前回21世紀枠で選出された石岡一(茨城)が県大会敗退組ながら、やはりプロ注目のエース・岩本大地の存在が評価されたパターンと同じである。最後のイスを巡っては近大高専VS伊香の争いとなると踏んでいる。
甲子園

甲子園の切符を手にする高校は?

 以上、来年春の選抜に出場する21世紀枠のチームを予想してみた。実は選抜出場校の選考はまず、21世紀枠から行われていく。つまり、どの地区のどの高校が選ばれるかが、そのあと行われる一般選考にも大きく関わってくるのだ。  ある年のことだが、先に21世紀枠で兵庫県の公立高校が選出されていたため、一般枠で当落有力とみられていた同県の強豪私立が地域性を理由に落選したことがあったほど。要は21世紀枠で選ばれるチームはある意味、かなり重要なのである。<文/上杉純也>
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