更新日:2023年05月23日 16:58
スポーツ

雪山を猛スピードで駆け下りる“最狂競技”「アイスクロス」が今年もやってくる

絶叫のクラッシュは“ヒーロー”に、マイナス10度以下に冷え込むも拍手喝采

 モン・デュ・ラック大会では、仮設のテントが選手たちの控室となっていた。今回は特別に許可をもらって、そのライダーズルームに潜入。選手たちがどんな表情で、レースを見守っているのかを目撃した。

雪上に設えられたライダースルームには選手の愛犬も待機

 最後まで何が起こるかわからないアイスクロス。この大会でも、ライダーズルームが興奮の熱気に包まれた、衝撃の好プレーと珍プレーが見られた。  その好プレーとは、ダニエル・グオラ(カナダ・世界ランキング23位)が、レース中に目の前で転倒した選手を、とっさにジャンプして飛び越えた場面。障害物の多いコースを猛スピードで滑るなかでのハイレベルなテクニックに、見守る選手たちも「ワオ!」「見たか、今の」と拍手喝采。グオラがライダーズルームに戻ってくると、選手らは「お前、すげえな」と肩を叩いて賛辞の言葉を贈った。  一方の衝撃の珍プレーは、シェーン・ルノー(カナダ・世界ランキング9位)。ゴール寸前、バランスを崩すとフェンスをぶち抜いてコースアウトしたのだ。ライダーズルームが一瞬、静まり返るも、ルノーはすぐに起き上がって、なんとかゴール。すると、ライダーズルームは優勝者が決まったかのような(?)狂気的な歓喜モードに包まれた。 「フェンスがぶっ飛んだ!」「突き抜けちゃった!」と大盛りあがりなのだ。ルノーもライダーズルームに戻るやいなや、拍手喝采で迎えられた。そして、「いやあ…気がついたら雪の上に寝てたんだよね」と武勇伝を披露。これにも選手たちはどっかん爆笑する。「よくやった」「大したやつだぜ」とルノーもまた、肩を叩かれまくっていた。  実はこのフェンス撃破のため、コースは修復作業が入り、続くレース再開まで40分ほど時間が押すことに。日も傾きかけ、にわかにマイナス10度を下回ったが、ライダーズルームの盛り上がりが冷めることはなかった。  自然の影響をもろに受ける氷のコースを舞台に、滑って飛んで転んでスピードを競うアイスクロスの選手たちは、クレイジーなまでに逞しい。そんな氷上の最狂スポーツを、今年も横浜でぜひとも目撃したい。 【Mont Du Lac振り返り動画 ©Red Bull Content Pool】⇒好プレー珍プレーもあります 取材・文・撮影/松山ようこ
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【開催概要】
「ATSX 1000 / Red Bull Ice Cross World Championship Yokohama 2020」
ATSX 1000 / レッドブル・アイスクロス・ワールドチャンピオンシップ 横浜 2020

日時: 2020年2月15日(土) OPEN 15:00 START 18:00
会場: 臨港パーク特設会場(神奈川県横浜市西区みなとみらい1丁目1-1)
※雨天決行・荒天中止
※予告なく変更になる場合があります

【チケット・お問い合わせ】
販売窓口 www.redbull.com/ice-cross
席種
SS エリア: 観覧デッキからスタートや会場を見渡せる VIP エリア
S エリア: コース至近のエキサイティングエリア
A エリア: 一般観戦エリア
A エリア U-18: 18 歳以下限定(入場時に年齢確認を行う場合あり)
※ 未就学児無料(保護者同伴に限り)

SSエリア: Sエリア: Aエリア一般: AエリアU-18:
10,000円:6,000円:4,000円:2,000円
すべて立ち見席です

チケット問合せ先: ローソンチケットインフォメーション
電話:0570-000-777(10:00~18:00)
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