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自衛隊員は結婚しても2年間家族と離れ離れの生活を強いられる

その78 自衛隊の結婚問題

映画『愛と青春の旅立ち』を彷彿させる華やかな結婚式

結婚式

※写真はイメージです(婚礼儀礼服ではありません)

 自衛隊員の結婚式では、儀礼服(婚礼用)に身を包んだ新郎を見かけます。音楽隊のように華やかな金線で肩や袖、胸元が美しく装飾され、儀礼刀やサーベル(模造刀ですよ)を帯刀します。美しい婚礼儀礼服に花嫁もご家族もうっとりしちゃいます。  一般の人は自衛隊の婚礼用儀礼服をレンタルできません。特別なのです。映画『愛と青春の旅立ち(原題『An Officer and a Gentleman』)1982年公開』のテーマ曲「Up Where We Belong」(ジョー・コッカー&ジェニファー・ウォーンズ)をBGMに花嫁をお姫様抱っこ、といった演出を見たこともあります。自衛官の婚礼用儀礼服だとアリですよね。現職ならではの特典結婚式です。一般の結婚式では女性の婚礼衣装ばかりがゴージャスで目立ちますが、自衛官の婚礼用儀礼服は極上アイテム。儀礼服をまとった結婚式では女性だけでなく男性もともに主役になれるのです。  もちろん、すべての自衛官がこの婚礼用儀礼服を着るわけではありません。結婚式くらいは普通のタキシードや紋付袴などの日本古来の衣装が着たいという人もいますし、婚礼用儀礼服がいつも見られるわけではありません。運よくそんな結婚式にお呼ばれするときがあれば、ぜひ、儀礼服をじっくり見ていただきたいなと思います。素敵です!

結婚しても2人だけの甘い「新婚生活」は送れない

 さて、平成30年10月1日から自衛隊の採用年齢の上限が32歳まで引き上げられました。それまでは、自衛隊の任期制・一般曹候補生ともに18歳から26歳までが採用年齢でした。この制度改正により、これまでは少数で目立たなかった自衛官の結婚と家族別居の問題が頻繁に起こっています。  今からご紹介するのは自衛官のお母様からいただいた相談のお手紙です。 「自衛官の母でございます。息子は陸士で、入籍を機に子供を授かり家族で暮らすため賃貸契約しましたが、営外で家族居住ができない規則だと言われました。その後、隊長は特例で営外の近くの官舎なら許可すると勧めてくれましたが、奥さんがアレルギー体質で古い官舎にはあわず、官舎料金もとても割高で支払える金額ではありませんでした。  結局、新婚生活もままならず、お嫁さんは里帰りを決め、アパートを引き払い実家で出産と休養をすることになりました。陸士の身分では家族を持っても民間人のような新婚生活はできないのでしょうか。これでは若い自衛隊員さんは集まらないと思います。隊長さんはとてもいい人柄で人情の厚い方です。私も隊長さんには大変感謝しておりますが、今回のことはちょっと悲しい出来事でした。若い家族の隊員さんたちはどんな生活をしているのか、こんなときでも我慢しなくてはいけないのかと思いました」  このお手紙を読むと、有事でもないのに家族が離れ離れでは大変だろうと思いました。我が国では少子化問題は大きな課題です。新婚生活なのに配偶者と離れて暮らさなければならない職場はいかがなものでしょうか? 確かにこのお母さんの言う通り、これでは新入隊員は集まりません。
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新入隊員には原則2年の営内居住義務がある
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