1月クールの連ドラ、業界人が期待以上と評する秀作は?
各局で1月クールのドラマが絶賛放送中。特に今期は、天海祐希主演の『トップナイフ -天才脳外科医の条件-』(日本テレビ系、午後10時~)や松下菜緒主演の『アライブ がん専門医のカルテ』(フジテレビ系、木曜午後10時~)、伊藤英明主演の『病室で念仏を唱えないでください』(TBS系、金曜10時~)といった医療ドラマが乱立していることが話題に。
そんなワケで、序盤の数話が放送されて内容や視聴率が明らかになってきたところで、テレビマンはどのドラマを面白いと思って見ているのだろうか? ここまでの総括とともに「これからぜひ見たほうがよい作品は?」という質問をテレビ業界関係者たちに直撃してみた。
まずは、キー局で深夜ドラマなどを手掛けている20代の若手プロデューサーに聞いた。
「他局になるのですが(笑)、『テセウスの船』(TBS系、日曜午後9時~)はダントツかなと思います。竹内涼真さん演じる主人公が、鈴木亮平演じる警察官の父親が起こした連続殺人事件の謎を追って事件直前に“タイムスリップ”するミステリードラマで、非常に演技力が問われる作品なのですが、どの俳優さんもタイムスリップ前後のキャラクターを巧みに演じていて、引き込まれています。
また、現在はネットドラマを担当する女性プロデューサーに女性目線での意見も聞いてみた。
また、W主演のひとりだった東出昌大の不倫騒動で『ケイジとケンジ ~所轄と地検の24時~』(テレビ朝日系、木曜9時~)が良くも悪くも注目を浴びる結果となったが、その他のドラマの評判をなかなか聞く機会がない。
上野樹里の迫真の演技に唸る『テセウスの船』
特にスゴいのは上野樹里さん。タイムスリップ後は記者になっているのですが、その迫真の演技に毎回涙を流しています。昨年の『監察医 朝顔』(フジテレビ系)でも丁寧な役作りをされていて、主演級では今ノリにのっている女優さんだと思います」
柄本佑の立ち振る舞いに胸キュンする『知らなくていいコト』
「吉高由里子さん主演の『知らなくていいコト』(日本テレビ系、水曜午後10時~)は期待以上でした。週刊誌記者を演じる吉高さんの好演も光りますが、女性はやはり、妻子のいる元カレ役の尾高を演じている柄本佑さんの立ち振る舞いにキュンキュンきています。ドラマ自体も不倫というホットな問題に一石を投じる形になっており、見応えがあるなと思います。これから視聴率も上昇していくはず」 「医療ドラマはたくさんありましたが、どれもありきたりな感じがして2話で見る気が失せてしまいました。『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』(日本テレビ系、日曜午後10時半~)は、ノリがイタすぎて見ていられない(笑)。10代の視聴者をバカにしているのかと思ってしまう」
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テレビドラマとお笑い、野球をこよなく愛するアラサーライター。
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