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『恋つづ』『トップナイフ』医療ドラマが乱立する理由…1月クールは6本も

ドラマやマンガに小説……コンテンツに医療モノが多すぎる?

 最後に、地上波ドラマやネットドラマなどで幅広く活動する女性脚本家のC氏にも聞いてみた。 「ここ数年は医療モノや刑事モノで、なおかつ原作がある作品に関わることが多いですね。その理由としてドラマだけに限らず、マンガや小説、ウェブ系のコンテンツでも医療をテーマにした作品がすごく多いというのがあるのかな。コンプライアンスや差別などの問題が広まっており、そういった制限の中で非日常の世界観を描けるのは医療モノになりがちなのかもしれません。その反動からか、表現の幅が広いアニメや映画、舞台に方向転向する脚本家も多い。ですが、私はドラマが好きだし、ドラマにこだわりたいと思っています」  そんなC氏にも、脚本家の目線で今クールの医療ドラマの良作を聞いてみた。
「借金を抱えて倒産危機になっている病院を再建していく『病院の治しかた~ドクター有原の挑戦~』は渋いですが、よくできたドラマだと思います。医療ドラマというよりは経済ドラマなのですが、朝ドラ『ゲゲゲの女房』などで知られる山本むつみさんが脚本を担当しており、立場の違う各キャラクターの人物像を丁寧に描いていると思います。『恋はつづくよどこまでも』も若者から年配の方まで刺さるような作りになっており、満足度は高いですね」  医療ドラマの乱立には、安定した視聴率を取りたい局側の“置きにいった姿勢”があったことは否めない。しかし、医療モノ以外に人々の心を動かせるコンテンツが少ないという事実も明らかになってしまった。この危機的状況の中で、今こそドラマの作り手たちが本気になるときが来たのではないだろうか……?<取材・文/木田トウセイ>テレビドラマとお笑い、野球をこよなく愛するアラサーライター。
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