更新日:2012年03月07日 15:19
デジタル

「ニコニコ静画」の勢いが地味に凄いぞ ニコ動新サービス発表会(γ)

ニコニコ新サービス発表会(γ)

運営が「原点回帰」な行進で登場

 3月6日、ニコニコ動画新サービス発表会(γ)が行われ、ニコニコ動画内の各サービスについて新発表があった。新サービスの『ニベントカレンダー』、『ニコニコ生放送』公式生放送のコンテンツ充実、超会議の追加出演者発表など、大ボリュームの発表であったが、本記事では『ニコニコ静画』についての新発表をまとめて紹介する。 ⇒ ニコニコ超会議についての発表はコチラ https://nikkan-spa.jp/165284 『ニコニコ静画』は、ユーザーによる画像・イラストの投稿、漫画家によるオリジナル漫画連載、出版社による漫画の無料配信など、2011年11月にサービスインした静止画を中心としたサービスである。動画と同様にコメント投稿機能が利用でき、好きな作品を読みながら他の読者と感動を共有できることが個性的だ。今回の発表会では、動画や生放送に負けない勢いを感じさせる内容であった。 ◆ユーザー「マンガ投稿」開始  3月13日11時より、ユーザーによる漫画の投稿が可能となる。現在のニコニコ漫画は、漫画家による公式マンガの配信のみだが、今後はユーザー投稿のマンガも読むことができるようになる。 ◆ニコニコ漫画連載作品が『ジャンプSQ』に連載  2010年夏からニコニコ漫画で毎週金曜日に連載されている『戦勇。』(作:春原ロビンソン)が、『ジャンプSQ』6月号(5/4発売)にて連載が開始される。この他の連載作品も、コミック誌での連載や単行本化が決定しており、いずれもニコニコ静画とは違う内容とのこと。今後もニコニコ漫画発の作品が一般商業誌へ進出する機会が増えそうだ。 ◆ニコニコ漫画で『ポケモン+ノブナガの野望』連載  意外な組み合わせで話題のニンテンドーDS用ソフト『ポケモン+ノブナガの野望』のコミカライズが、ニコニコ漫画で連載される。作者はニコニコ漫画で『向いてませんよ、魔王様』が好評連載中の七積ろんち氏。3月16日に第1話が配信され、全6話の予定。 ◆『ニコニコ静画(電子書籍)』に講談社の5作品が初登場  放送中のアニメの原作漫画など、話題の新作漫画を試し読みできる『ニコニコ静画(電子書籍)』に、講談社の5作品が登場する。配信作品は、『週刊少年マガジン』より『アゲイン!!』、『月刊少年マガジン』より『ましろのおと』、『モーニング』より『鬼灯の冷徹』と『グラゼニ』、『ITAN』より『昭和元禄落語心中』。3月6日から4月6日の期間限定で、各作品の第一話が無料で閲覧できる。 ◆サンデー連載作品の新登場キャラを募集  週刊少年サンデーで好評連載中の『電波教師』が、ニコニコ静画で無料配信を開始。さらに、作品に登場する新キャラクターのデザインをユーザーから募集するという。募集期間は4月5日まで。 ◆『金田一少年の事件簿』の新作連載とコラボ  今年で20周年を迎える『金田一少年の事件簿』の新作が、3月7日より週刊少年マガジンで連載スタート。ニコニコ静画でも、発売日に第一話の冒頭20Pを配信、その後は1週遅れで配信される。さらに、ニコニコ静画上では連動企画を開始。ユーザー投票による犯人予想、本物の探偵が謎を解く動画の配信、イラストでのヒント提供など、ニコニコ静画ならではの楽しみ方が用意される。
ニコニコ静画

ニコニコ静画

 今回発表された内容以外にも、ユーザー参加型企画として『角川ニコニコA』では、マンガ家の勝ち抜きコンテスト「コミック総選挙」が行われている。出版社も、コメントを付けられるだけでなく、ニコニコ静画だからこそできる試みに積極的だ。今後もコンテンツ提供は増えていくだろう。さらにユーザーによるマンガ投稿も開始され、作品が増えていくことを考えると、ニコニコ静画はマンガを楽しむ場として、面白い場となりそうだ。 <取材・文・撮影/林健太>
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