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新築分譲マンションの価格高騰はいつまで? 年収300万円でも購入可能な物件は…

新型コロナウイルスの影響は?

 そもそも上野氏はすでに「マイホームに対する認識を改めるべき時代に来ている」と提唱する。 「就職や結婚に対する価値観が変化し、以前と比べて転職や離婚のハードルはグッと低くなりました。それに対して、いまだに家は『一生に一度の買い物』だと考えている人があまりに多い。確かに物件価格も金利も上下動しますが、底値で買えればいいというものではありません。タイミングは人それぞれですし、慎重になりすぎるあまり、『いつ買えばいいのか』と時期ばかり気にしていると、結局いつまでたっても納得のいく家選びはできなくなります」  上野氏が家を買うときに時期よりむしろ重要視するべきだと指摘するのは「“出口”をきちんと考えて購入する」こと。 「仮に中古物件を購入して、10年間住むと仮定します。家を探すときは、お目当ての物件のほかに同じ地域で希望の物件と間取りが似ていて、築年数が10年古い物件もチェックしてみてください。2つの物件を比較することで、購入を考えている家が10年後にいくらで売れそうか、具体的にイメージがしやすくなると思います」  不動産は価格が変動しやすいうえ、いまだに終息の気配を見せない新型コロナウイルスのような疫病、昨年、相次いだ台風のような天災などの影響も強く受ける。上野氏自身も不動産の価値がどうなるのかについては「これまで以上に読みにくい」と天を仰ぐ。 「昨今の働き方改革に加えて、新型コロナウイルスの感染者が減らなければ、テレワークがより加速していく可能性はありますよね。これまでは郊外の家は安く買えたとしても売れないというのが定説でしたが、今後、通勤のあり方が変われば、そんな定説も覆り、人気のある地区が郊外にも増えていく可能性は十分あります」  かくも明暗の判断が難しい住宅購入。実際にマイホームを手に入れるのかどうかは、絶えず価値観を更新し、対応していくことが「正解」を手にするために不可欠なのだ。 [家と年収]の正解<取材・文/週刊SPA!編集部 図版制作/WADE> ※週刊SPA!3月17日発売号の特集「[家と年収]の正解」より
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週刊SPA!3/24/31号(3/17発売)

表紙の人/ Kis-My-Ft2

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