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寝台特急「サンライズエクスプレス」に乗ってみた。1週間前にチケットはほぼ完売?

さわやかな朝を迎えて

 翌朝6時40分にセットしたアラームが時刻通りに鳴動すると、岡山発車後に中断した車内放送が再開され、車掌が横浜到着を告げる。発車後、カーテンを上げると、いつもの光景に安堵する。ホテルの1泊とは、ひと味もふた味も違う朝は新鮮な気分だ。もう1度味わってみたい気にさせてくれる。
特急〈踊り子〉や〈湘南ライナー〉で使われている185系(写真右側の車両)は、2020年でデビュー40年目を迎えた

特急〈踊り子〉や〈湘南ライナー〉で使われている185系(写真右側の車両)は、2020年でデビュー40年目を迎えた

 7時08分、終点東京8番線に到着。隣の9番線で発車を待つ臨時特急〈踊り子101号〉伊豆急下田行きと並んだ。見慣れた駅とはいえ、夜型人間の私にとって、「早朝」は心を新(あらた)にしてくれる“スパイス”だ。  夜行列車最大のメリットは、効率的な移動手段であること。例えば、東京―広島・九州間などは寝台特急〈サンライズ瀬戸〉〈サンライズ出雲〉と新幹線の乗り継ぎにより、スピーディーな移動ができるし、夜行高速バスよりも断然早い。「サンライズ&新幹線」という割引率の高い企画乗車券を発売するなど、“夜行高速バスに勝てる夜行列車”を目指してほしいものだ。<取材・文・撮影/岸田法眼>
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