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新型コロナで閉店ラッシュの飲食店。北海道では自殺する経営者も…

阿鼻叫喚の北海道では自殺する経営者も……

▼米田孝昌さん(仮名・44歳)……札幌でジンギスカン店を経営。月500万の売り上げが3月は8割減となり閉店。他にしゃぶしゃぶ店も経営しているが見通しは暗い =====  今後、都内がどんな状況に陥るのか知るためにも、国内で早い段階から感染者が急増し、緊急事態宣言が出された北海道のケースを見てみよう。札幌でジンギスカン店を経営していた米田孝昌さん(仮名・44歳)は、3月14日に3年続いた自身の店を廃業する苦渋の決断を下した。 「2月28日に鈴木直道知事が緊急事態宣言を出してから大きく潮目が変わりました。翌日以降の3日間だけで、予約が200人キャンセルになったんです。それまでは月間500万円を売り上げていたのが、3月に入ってからはなんと8割ダウン。売り上げが1万~2万円しかない日も出てきました」
コロナ失職の悲鳴

米田さんの店の予約管理画面には、緊急事態宣言の後、一日で大量のキャンセルが並んだ

 これが1か月だけなら持ちこたえられたが、コロナの恐ろしいのは終わりが見えないところ。緊急事態宣言が終了した今も、札幌の街に客足は戻っていない。 「東日本大震災のときは、『飲食店にお金を落として応援しよう』というムードがあったけど、今回は政府が『外に出るな』と言い、感染者を出したとなれば店のイメージも危うくなる。店は大通りの一等地にあり、テナントの家賃と広告費を合わせて月に130万円かかっていた。休業しても家賃はかかるし、従業員に給料も払わないといけない。これが3か月続いたらもうアウトなので、泣く泣く閉店することに決めました」  しかも恐ろしいことに、廃業に追い込まれる店はこの先まだまだ増えるだろうと米田さんは言う。 「知人の居酒屋のご主人が、3月上旬に首を吊って自殺しました。昨年改装資金を借りたばかりのところにコロナが襲い、売り上げはほぼゼロに。行政からは具体的な助成金の話は出ないし、これ以上の借り入れもできない。家族に迷惑はかけられないと思ったんでしょう。何の補償もない状態が続けば、ススキノの店はあと3か月で3分の1が、半年で半分がつぶれると思います」  このままでは惨状は確実に日本全国に波及するだろう。一刻も早い収束を祈るしか手はないのか。
コロナ失職の悲鳴

米田孝昌さん(仮名・44歳)

<取材・文/週刊SPA!編集部> ※週刊SPA!4月7日発売号の特集「コロナ失職の悲鳴」より
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週刊SPA!4/14号(4/7発売)

表紙の人/ Juice=Juice

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