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おじさんが“もう一度観たい”青春ドラマ「東京ラブストーリー」は4位、1位は?

第2位『警部補・古畑任三郎』(フジテレビ系・’94年4~6月)『古畑任三郎』(’96年1~3月)

警部補・古畑任三郎

画像:警部補・古畑任三郎 第1シリーズ(FOD公式サイト)

 第2位となったのは、田村正和演じる警視庁の刑事で警部補の古畑任三郎が、ゲスト俳優を演じる犯人による殺人のトリックやアリバイ工作をその明晰な頭脳と巧みな話術で看破し、完璧と思われた犯行の真相を解明していく、1話完結の傑作ミステリー。  要は本作は『刑事コロンボ』で有名となった倒叙形式と呼ばれるミステリーで、その選出理由もズバリ「田村正和の演技と、推理していく過程が楽しかった」(48歳)。逆にというとこれは観る側も古畑同様に“犯人と確信できるきっかけの証拠は何か?”、または“完全犯罪と思われた犯人の犯行が、実はどの時点で破綻していたのか”を推理しながら楽しむことが出来るというワケだ。  犯人役を演じたゲスト俳優の豪華さも見どころの一つ。明石家さんま、木村拓哉、唐沢寿明、鈴木保奈美らが古畑と対決の火花を散らしている。  さらに今回もし改めて観るのならば、こんな点にも注目してほしい。実は本作のエピソードは発生順に放送されておらず、時系列がバラバラなのである。登場人物のささやかな会話などで確認出来るのだが、1例を挙げると第1シーズン第1話の中森明菜の事件よりは第4話の笑福亭鶴瓶の事件のほうが先に発生しているのだ。逆に前に起きた事件のちょっとした後日談が語られるのも特徴なので、観る際には要チェックしてほしい。  今回は作品対象を2000年までに絞ったため、第3シーズンを含むスペシャルなどには言及していない。だが、シリーズは全42本のエピソードにものぼるので、この機会にすべてコンプリートしてみてはいかかだろうか。

第1位『踊る大捜査線』(フジテレビ系・’97年1~3月)

踊る大捜査線

画像:踊る大捜査線(FOD公式サイト)

 栄えある第1位に輝いたのは「日本の刑事ドラマを大きく変えた」と言われる、織田裕二主演の大ヒットシリーズの第1作目となる連続ドラマ版だった。本放送時の平均視聴率は18.2%と、当時としてはさほど高くはなかったが、当時、普及し始めたインターネットなどの口コミで評価が急騰した作品でもある。結果的に連ドラ終了後に2本のドラマスペシャルと1本の番外編ドラマを経て映画化され、これが記録的な大ヒット。結局、映画版はパート4まで製作される超人気シリーズとなったのである。  その選出理由に「特別な刑事ものだから」(51歳)とあるように、この『踊る大捜査線』は従来の刑事ドラマのイメージを覆すものであった。お約束の“同僚をニックネームで呼ぶ”もなければ“派手な銃撃戦”もない。一番大きかったのは警察機構を本店=警視庁、支店=所轄署などのように会社組織に置き換え、その主従関係や権力争いを限りなくリアルに描いた点だろう。  また織田演じる青島俊作刑事以外の登場人物のキャラが“立って”おり、観る人のおかれた立場によって感情移入出来るキャラクターが必ずいる点も見逃せない。 「ただただ面白い」(57歳)という選出理由もあるように、スタッフの遊び心も満載だ。その1例が登場すると何らかの事件が発生する“カエル急便”。ファンには「不幸を運ぶカエル急便」としてお馴染みだが、意外とちょぃちょい見切れたりしているので、その存在を発見しながら観るのもオススメだ。  以上がベスト5である。ちなみに僅差で惜しくもランク外となったのが6位『101回目のプロポーズ』と7位の『救命病棟24時』の第1シリーズ(ともにフジテレビ系)。今回紹介した作品を、この自粛の機会にぜひ観て欲しい!<取材・文/上杉純也> 【調査概要】 調査方法:アイブリッジ(株)提供の「リサーチプラス」モニターに対してアンケートを行い、その結果を集計したものです。 調査期間:2020年4月28日 有効回答者数:40歳から60歳 全国の男性100名
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