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おじさんが“もう一度観たい”青春ドラマ「東京ラブストーリー」は4位、1位は?

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、4月スタートの新ドラマの収録が休止され、多くの作品の放送が延期された。そのため各テレビ局は過去の名作を再放送するなど対応。その中には『JIN-仁-』や『野ブタ。をプロデュース』などのように想像以上の反響を呼んだ作品もあったが、後者などは若者向けドラマで、おじさん世代には「ついていけない」という声もあるかもしれない。  そこで今回、40〜50代の男性にとって青春時代にあたる86年~00年の15年間に放送されたドラマをピックアップ。その中から彼らが“もう一度観たい名作ドラマ”をアンケート調査してみた。その結果となる上位5作を発表したい(本文中に出てくる視聴率の数字はすべてビデオリサーチ調べ・関東地区)。

第5位『ひとつ屋根の下』(フジテレビ系・’93年4~6月)&『ひとつ屋根の下2』(フジテレビ系・’97年4~6月)

ひとつ屋根の下

画像:ひとつ屋根の下(FOD公式サイト)

 まず第5位にランクインしたのはフジの“月9”では珍しいホームドラマ。  7年前に両親を亡くして以来、バラバラに暮らしていた6人兄弟がひとつ屋根の下に集まり、離れていた時間を埋めるために時に涙し、時に笑って、健気に生きる家族の物語。主人公のアンちゃん・達也役の江口洋介を筆頭に次男の雅也に福山雅治、長女の小雪に酒井法子、三男の和也にいしだ壱成、次女の小梅に大路恵美、四男の文也に山本耕史というように豪華なキャストが勢揃いし、稀代のヒットメーカー野島伸司が脚本を手掛けた本作は、パート1の第11話で脅威の視聴率37.8%を記録。これは現在もフジテレビドラマの歴代最高記録である。  パート1の放送時には、アンちゃん達也の口グセでもある「そこに愛はあるのかい?」は流行語にもなったほどだ。  選出理由の「普通のホームドラマっぽいかなと思いきや、当該脚本家らしい波瀾万丈の展開がすごかった。キャストは今でも活躍中の人気俳優陣が多く、毎週釘付けになったから」(55歳)というように主要登場人物にある種の試練を課す野島伸司脚本の特徴が見どころの一つ。兄弟の中で自分1人だけ血のつながりがない小雪がパート2で白血病を発症してしまうストーリーがその典型。  さらに達也のことが好きなのに雅也から告白され……という複雑な三角関係に視聴者は目が離せなくなっていった。単なるホームドラマには留まらない一作である。

第4位『東京ラブストーリー』(フジテレビ系・’91年1~3月)

東京ラブストーリー

画像:東京ラブストーリー(FOD公式サイト)

 第4位にランクインしたのは、その選出理由の一つに「当時の世相が懐かしい。もう一度見たい」(60歳)とあるように、当時のバブル景気の世相を反映した“オシャレ感”が満載で、“月9ドラマ”ブームの火付け役ともなった作品。  携帯電話がまだない時代の男女の切ない“すれ違い”を絶妙に描き、月曜の夜はOLが街から消えた”と言われたほどの社会現象となった、90年代の恋愛ドラマの金字塔ともいえる不朽の名作である。  物語は自由気ままに生き、真っすぐな恋をするヒロイン赤名リカ(鈴木保奈美)、愛媛から上京し、リカの同僚となるカンチこと永尾完治(織田裕二)、カンチの高校の同級生で実は当時、カンチが片想いをしていた関口さとみ(有森也実)、カンチの小・中・高の同級生で幼なじみ・医大生の三上健一(江口洋介)というこの4人の恋模様が全面的に描かれている。  リカとカンチ、さとみと三上が付き合っていたのだが、さとみと三上が別れたことで、高校時代からさとみに片想いしていたカンチの心が大きく揺れ始める。この4人の恋の行く末が一躍注目され、平均視聴率22.9%、最終回には最高視聴率32.3%をマーク。劇中でのリカの「カンチ、セックスしよ!」は名ゼリフとして今も語り継がれるほか、小田和正が歌う主題歌『ラブ・ストーリーは突然に』も大ヒットするなど、このドラマから生まれた流行も多数だ。  ちなみに今年の春からは同じフジテレビの制作で舞台を2020年の東京に移してスマホやSNSなどの現代的な要素を取り入れて、配信ドラマとしてリメイクされていることも話題の一つ。この機会に2本見比べてみるのも面白いかもしれない。

第3位『男女7人夏物語』(TBS系・’86年7~9月)『男女7人秋物語』(TBS系・’87年10~12月)

男女7人夏物語

画像:男女7人夏物語(TBSチャンネル公式サイト)

 第3位には唯一、TBSのドラマがランクインした。トレンディドラマの元祖ともいわれる本作は明石家さんま演じる今井良介と大竹しのぶ演じる神崎桃子を中心とする男女7人の恋模様を軽妙に描き大ヒット。最高視聴率は『夏物語』が31.7%、その続編にあたる『秋物語』はなんと36.6%を記録した(ともに最終回)。  その見どころはなんといってもさんまと大竹掛け合いの面白さ。選出理由の一つに「若き日のさんまとしのぶを見たい」(57歳)とあるようにこの二人のやり取りはまるで夫婦漫才そのものだった。さらにのちにこの二人が実際に結婚したワケで、その事実を知ったうえで見返してみると意外な新発見がありそうだ。  また、ロケ地が話題になった作品でもある。『夏物語』で登場した隅田川にかかる清洲橋橋(良介のマンションと桃子のマンションがこの橋を挟んだ位置にあり、このドラマを象徴する場所となった)、『秋物語』では木更津在住の良介が川崎の会社へ通勤するために使っていたフェリーが話題となり、ドラマとの相乗効果で乗降客が増加したというエピソードも。  主題歌も『夏物語』は石井明美の『CHA-CHA-CHA』が、『秋物語』も森川由加里が歌う『SHOW ME』がともに大ヒットを記録するなど、往年のドラマファンにとっては懐かしさ満載。この両作品が放送されたのはまさに“バブル真っただ中”なので、その時代の良き思い出に浸れるのではないだろうか。
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2位は古畑任三郎、1位は?
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